写真:SHIZUKO
地図を見る別府港からもっとも近い温泉郷が『鉄輪(かんなわ)温泉』。古くから湯治場として親しまれ、温泉街には今も、市営の無料浴場や会員制の湯治場が点在しています。地元の方が利用していらっしゃることが多く、温泉の外に快活な笑い声が漏れ聞こえます。各旅館には「蒸し風呂あります」という看板も。でも、少し敷居が高いというか、入りづらい感じ…。
コアな温泉にチャレンジするには、ちょっと躊躇する方も多いはず。そんな時には『ひょうたん温泉』がベスト。
鉄輪温泉東入口からすぐのロケーション。館内に入れば、露天風呂はもとより、別府ならではの楽しい『砂蒸し』が体験できます。通常の入浴料に砂蒸し用の浴衣と下着がついている追加料金を払えばオッケー。脱衣場で専用浴衣に着替えたら、砂蒸し風呂へ。
掘れば掘るほど熱くなる砂に体を沈め、砂を布団のようにかけて10分もすれば、砂の重みと絶妙の熱さで全身汗だく。とてもリラックスできます。予想以上の気持ちよさ。砂湯を出た後は、砂をしっかり払って、温泉へドボン。これがまた、とても気持ちいいんです。
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地図を見る初めて別府に行った人なら、絶対にびっくりするのが、街のあちこちに上がる湯けむりではないでしょうか。気温の低い冬なら、一層、湯けむりが目立ちます。道路わきの排水溝からさえもユラリと湯けむりが上がっています。この景観こそが『国指定重要文化的景観・別府の湯けむり』なんです。鉄輪温泉街から徒歩20分。ちょっと距離はありますが『湯けむり展望台』まで行けば、大満足の景色を堪能できます。
『鉄輪』へは、別府港からバスで10分。別府最大の観光地である『別府地獄めぐり』の最寄り駅。鉄輪温泉西口です。地獄めぐりは、定期観光バスで楽しむことも可能だし、自分の足で巡ることも可能です。
地獄めぐりをしない人は、バスを降りたら、大きな道路から温泉街に入りましょう。鉄輪温泉は、緩やかな山麓に位置しているので、西口から東口に向かって下る道で、散策を楽しむのがお勧めです。温泉街には市営の『地獄蒸し工房』や『鉄輪むし湯』もあります。谷の湯通りでは、川から湯けむりが噴き出していたり、入り組んだ路地をゆったりめぐっていると、突然湯けむりのビュースポットに出会ったり、時間を忘れて楽しめます。
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地図を見るこれだけの豊かな温泉を提供してくれるのは、火山です。別府港に降り立って、正面を見れば、そこにドーンと聳え立っている『鶴見岳』が源です。鶴見岳には『別府ロープウェイ』がかけられていますから、楽々頂上に到着出来ます。ロープウェイの高原駅へはバスで20分。101人乗りのゴンドラに乗り込み10分で鶴見山上駅に。晴れた日は別府湾から、遠くに四国、九州の山々が見渡せます。
写真:SHIZUKO
地図を見るより素晴らしい眺望を求めて山頂へ行ってみましょう。鶴見岳の標高は1374メートル。山頂駅から整備された鶴見七福神が祭られた遊歩道を辿ると山頂に到着です。山頂には火男火売(ほのおおほのめ)神社の祠がありますから、お参りしましょう。
山頂の看板の向こうには大きなテレビ塔が。そのそばから、鶴見縦走路に入ることが出来ます。あまり知られていませんが、春なら見事にミヤマキリシマが咲き乱れる縦走路。ミヤマキリシマ言えば、久住山や雲仙・霧島が有名。開花時期には大混雑していますが、別府港から比較的簡単にアプローチできるこの場所は、穴場と言えます。鞍ヶ戸岳の山頂へは、アップダウンがきつく、鎖場などもありますから充分に注意して登って下さい。頂上へ行かなくても、途中の馬の背辺りで引き返しても、十分楽しめます。
写真:SHIZUKO
地図を見る温泉も山も素晴らしい風景もたっぷり楽しんだ後は、食事とお土産。別府の美味しいものが集まっている海の駅『べっぷ海鮮市場』は、鉄輪温泉からも徒歩圏内。広々とした地元の名品を扱っている施設に、食事処もあるとても便利な場所。
海鮮料理『華海鮮』で、新鮮なお刺し身・名物の鶏天・だんご汁などを堪能してください。一押しは関アジに関サバですが、こちらは時価です。お財布の中身を確かめて、お楽しみください。
世界中から人が集まる別府は、バス便が充実しているので、マイカーがない人も自分の足で楽しめます。温泉街の路地を巡ると、温泉と共に生活している地元の方や、湯治で長逗留している方などに出会い、ちょっとおしゃべりするのも楽しい時間。温泉のはしごもよし、ロープウェイで別府を見渡し、涼しい風に吹かれるのもよし。海の幸をたっぷり堪能するもよし。楽しみがギュッと詰まった別府・鉄輪へぜひ、お出掛けください。
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(2024/3/29更新)
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