兵庫の中山連山縦走路は観音様に崖下り、大滝とバラエティ豊か

兵庫の中山連山縦走路は観音様に崖下り、大滝とバラエティ豊か

更新日:2015/07/26 11:26

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
皇室が安産祈願に訪れることで全国的に有名な兵庫県の『中山寺』。今回ご紹介する『中山連山』の登山口となるお寺です。馬蹄形に標高400メートル前後の山々が連なり、最高峰は478メートルの中山。中山寺奥の院までは、登山の方が多く、道々でたくさんの人に出会うのでびっくり。奥の院から先は、山道となり、バラエティに富んだ展開が待っています。整備された道で迷うことはないのですが、最後の大岩だけはご注意ください。

『夫婦岩』まで登れば、やっと一息

『夫婦岩』まで登れば、やっと一息

写真:SHIZUKO

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縦走路の登山口は中山寺の梅林分岐。
阪急中山観音駅から、商店街を抜けると、わらじがいっぱいかけられた中山寺の山門に到着。本堂で、山行の無事をお願いして、鮮やかな朱塗りの多宝塔の方へ。中山寺の境内はとても広くて、いろんな建物がありますから、ついつい寺内巡りをしたい衝動に駆られます。が、ここで時間をとっては、縦走計画が狂いますから、また別の機会に。

中山寺の奥に梅林があり、その左手から登り始めます。
しばらくは、石がゴロゴロした急坂。かつてはきれいな参道だったのでしょうが、荒れています。30分ほどで東屋のある『夫婦岩園地』に到着です。阪神間を見下ろす大展望。小休止をとり、すぐ近くの夫婦岩に行ってみましょう。いくつかの巨岩が寄り添う場所で、古代の人々の信仰の対象だったようです。

中山山頂からの展望

中山山頂からの展望

写真:SHIZUKO

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夫婦岩からは、広めの登山道。うっそうと茂る雑木林の快適な登りです。奥の院まで30分。途中には『天神岩』と呼ばれる三段積みの岩があり、菅原道真を重用した宇多天皇が、自ら岩に天神像掘ったとされています。ちょっと立ち寄って一息入れましょう。

もう一頑張り登ると中山寺奥の院。到着したら、お参りをして、水分補給をし、お手洗いを済ませて頂上を目指します。距離は1.2キロ、およそ40分。

登山道を少し左に登ったところが中山山頂・478メートルです。
山頂からは、北摂の山々の展望が広がっています。目の前には大宝塚ゴルフクラブ。ここで長めの休憩をとって、昼食タイムにするのもいいかと思われます。

稜線沿いの鉄塔をたどる

稜線沿いの鉄塔をたどる

写真:SHIZUKO

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山頂からしばらくフェンス沿いの道になります。アップダウンは少ないですが、眺望のない部分も多く、早く次の場所に行きたいなあと、ジリジリし出したころに大きく下り、登り返すと、鉄塔の下に出ます。

鉄塔に出ると、眼下に伊丹空港を望む大展望の尾根歩き。遠くの見える次の鉄塔をめざし歩いていくと、意外のすぐに到達するのでびっくり。そうして4本の鉄塔をたどっていきます。小休止ししながら、次の鉄塔を目指て、進みましょう。

高低差100メートルの大岩!最大の難所

高低差100メートルの大岩!最大の難所

写真:SHIZUKO

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4本目の鉄塔を越したところで、ええー!ここを下る…、の…。という、このコース最大の難所の岩場に出会います。かなりの傾斜なので登るより下る方が怖い。ところどころにロープも張ってありますが、標高差100メートルを一気に下るのですから、かなりスリリング。この岩場は、電車の中からでも確認できる岩がむき出しの場所。一度下ると、電車から見るたびに「ああ、あんな急な岩場を下ったんだな…」って、何度も満足感を味わえます。滑り落ちないようにゆっくりゆっくりと下って行きましょう。

最明寺滝と不動明王

最明寺滝と不動明王

写真:SHIZUKO

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岩場を下った後は『最明寺滝』に向かって渓谷沿いを下ります。

約1時間、静かな山道をアップダウンしていると、突然、橋に出合います。そこが最明寺。もとは真っ赤な朱塗りだったろう辰巳橋があり、石造りの中華風の山門に目を奪われます。前知識がないと、突然現れる風景にぎょっとすることでしょう。

橋の手前を左に曲がり、川沿いを進むと水音がどんどん激しくなり、最明寺滝に到着します。近づき難い空気を感じながら足を進めると、奥には、不動明王が。厳然とした空気を感じながら、ぜひ、お参りをしてこの縦走の締めくくりとしましょう。

人気の北摂ハイキングコース

ハイキング感覚で歩ける場所がほとんどですが、最後の岩くだりがかなりスリリング。滑らないように、十分注意して進んでください。このコースは中盤にかなり長時間ゴルフ場のそばを通って行くので、ゴルフをしない人にとって、興味深い道かもしれません。最後に訪れる最明寺滝は、かなりパワフルな力を感じられる場所。お願い事があるなら、ぜひ、訪ねてみてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/24 訪問

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