ハワイ王朝「イオラニ宮殿」は日本語ツアーで回ろう!

ハワイ王朝「イオラニ宮殿」は日本語ツアーで回ろう!

更新日:2018/06/12 14:55

アメリカで唯一の宮殿、ハワイのイオラニ宮殿は、有名なカメハメハ大王の像の真向いにあります。旅に知的な要素も加えたい方はぜひ日本語ツアーに参加して、ハワイ王朝の贅をつくした宮殿やその歴史を学びましょう。意外な日本とのつながりも知ることができますよ!

日々変化のあるイオラニ宮殿

日々変化のあるイオラニ宮殿
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ハワイ王朝が滅亡した際に、イオラニ宮殿の調度品はすべて持ち去られてしまいました。現在、イオラニ宮殿の財団は、世界に散らばった調度品を探し、集めては修復し、展示しています。

例えば絨毯。絨毯の端キレをオークションで落札して再現したり(王家のものは貴重なので切り刻んで各地にばらまかれてしまったそう)、昔のモノクロ写真から現代の技術で色を判別し、当時の絨毯を再現したりしているのだとか! 案内をしてくださるドーセントの方も、「この絨毯はこの前なかった!」と驚いていました。訪れるたびに変化があるイオラニ宮殿だと熱く語られていました。

いすも流れた先で生地の張替がされて使われているので、イオラニ宮殿にあったものを集めても、全く違う姿になっています。それを昔の写真から、生地の色などを判別し、生地を張り替えて、当時の姿を再現しているのです。

その費用は入場料によりまかなわれています。

写真は青の間です。

情報収集に使用された正賓の間

情報収集に使用された正賓の間
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ハワイ王朝7代目のカラカウア王は、海外の情勢にとても興味があり、ハワイに外国船が到着するとこの正賓の間に招待し、食事でもてなしながら、「君の国では何がはやっているの?」と情報収集に余念がなかったとか。王様にもかかわらず、同じテーブルで食事をとっていたことからも、とてもフレンドリーな人柄が伝わってきます。写真の中央にあるテーブルの左側、真ん中の背もたれがいちばん高いいすにカラカウア王が座っていたそうです。

カラカウア王は新しいもの好きでもあり、エジソンが電球を発明した7年後には、宮殿に電気をつけたそうです。また、当時は珍しい、水洗トイレなどの水道設備、電話なども宮殿に装備されていたのです。

日本とも縁が深いハワイ王朝

日本とも縁が深いハワイ王朝
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カラカウア王は世界視察の旅に出ています。そこで日本にも立ち寄り、明治天皇に皇室とハワイ王朝のカイウラニ王女の縁談を相談したのだとか! また、ハワイへの移民を要請し、最初の移民がハワイにやってきたときに、一緒に日本からもたらされたのが写真左側奥にある調度品です。

ハワイの日系移民の始まりはここだったんですね。また、実現はしませんでしたが、皇室と王朝の婚姻が結ばれていたら、ハワイと日本は今以上につながりが深いものになっていたのでしょう。

この部屋は音楽室。当時はさまざまな楽器が置かれていたのでしょう。音楽室が作られるところから、ハワイ王朝の方々の音楽好きが伝わりますね。また、フラダンスでも有名な曲『アロハ・オエ』は、ハワイ王朝最後のリリウオカラニ女王によって作られたのです。

豪華絢爛、王座の間

豪華絢爛、王座の間
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ツアー最後に訪れるのは、王座の間。部屋も大きければ、調度品も豪華で、これぞ王家の神髄!といいたくなるほどです。当時は舞踏会など行われていたのでしょう。うっとりした気持ちになります。ダイヤモンドがちりばめられ、ビロードで作られた王冠なども見ることができます。

日本語ツアーは予約するのがおすすめ

日本語ツアーは予約するのがおすすめ
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日本語ツアーは1日に1度のみの催行なので、予約することをおすすめします。電話(英語)、もしくは宮殿敷地内にあるイオラニ・バラックス(近衛兵の詰所)のチケットセンターで予約可能です。もし、滞在時に日本語ツアーに参加できなくても、オーディオツアー(日本語)で回ることができます。

ツアーに参加する際は、いくつか注意点があります。靴には特製の靴カバーをかけ、メモを取る際はボールペンを使わない、三脚を使用したり、フラッシュ撮影は禁止、壁にもたれかからないなど。どれも、イオラニ宮殿の保護のためです。

ドーセントの方の分かりやすく楽しい解説に、ハワイ王朝の歴史やイオラニ宮殿について理解が深まり、とても有意義な時間が過ごせるでしょう。売店には日本語の本もありますよ。オアフ島を訪れたら、ぜひ訪れてもらいたい施設です。

ツアー後のランチは、カフェ・ジュリアで決まり!

ツアーが終わると、ちょうどお昼時。お腹もほどよくすいているころです。イオラニ宮殿の周囲には飲食店はほとんどありませんが、1店だけあります! 道路を挟んであるYWCAの中にカフェ・ジュリアというカフェが入っています。

なんとこのカフェ、ツアー参加者は飲食代金の15%が割引になるんです。ツアー参加時に配られるステッカーをそのままはがさずに貼っておきましょう。店員さんが気づいてくれます(笑)。

格子状の壁で風の流れがとても気持ちの良いカフェです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/06 訪問

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