こちらが今回ご紹介する「峰温泉大噴湯公園」です。
春になると、早咲きの河津桜と菜の花の競演が美しく見られる桜並木の１本裏手の通りにあります。河津町には、湯ヶ野温泉など７つの温泉地があって、ここ峰温泉は、河津川近くのとりわけ静かな場所にある温泉地。その場所に大正１５年、突如温泉が噴出し、この地に豊かな温泉をもたらしたのが、この公園にある温泉櫓。
地中から爆音と共に噴き上げ、空を突き刺すように噴湯。その高さは５０ｍに及んだそうで、東洋一を誇る峰温泉の大噴湯と言われています。
そんな今も変わらぬ姿の大噴湯が見られるのは、全国的にも珍しく一押しの場所。
早速ですが、お次はダイナミックな噴湯をご覧に入れましょう！
しゅーと言う音と共に、一気に威勢良く飛び出す湯。大噴湯と呼ばれるだけあって、凄まじくて迫力満点！ 約１００度の湯を噴出しているため、熱気が物凄く近づくことさえできません。深さ約３６ｍから自噴する天然温泉で、高さ約３０ｍまで噴き上がります。
想像以上に高く、見た人誰もが圧巻の噴湯に酔いしれてしまうことでしょう。
頭上まで上がった温泉は、当然地上まで落ちてきます。櫓から近すぎると、ビショビショに濡れてしまいますが、空気で冷やされたミスト状の温泉が顔などに当たり、気持ち良く感じるベストポイントがあります。風向きなどで日によって、場所はまちまちですが、天然の化粧水と言った感じで、女性にとっては、ちょっぴり得した気分が味わえますよ。
この大噴湯は、９時３０分から１５時３０分まで、３０分間隔で見られます。本来であれば、蓋がされない限りずっとこの状態。もったいないと言うことから、温泉はタンクに入れられ、ここから徒歩で数分の場所にある、日帰り温泉施設「踊り子温泉会館」などへ供給されているそうです。こんな光景が見られるのは稀で、一見の価値ありです！！
大噴湯を見たら、温泉を堪能してみたくなるもの。
櫓のすぐ横に、このような「大噴湯たまご作りコーナー」があります。湧き立ての温泉が注がれた浴槽があり、そこへ専用の竹かごに卵を入れて沈めれば出来上がり！
卵は売店で、１個からバラ売りされていて、ここのキャラクター「フントー君」の可愛いデザイン入り。作り方は、お湯に１２分～１５分入れて、横にある冷し水の水槽に３０秒ほど付けるのが上手に作るコツ！ 冷やすと卵がむきやすくなるそうですよ。
大正１５年１１月２２日に誕生したこの大噴湯。「いい夫婦の日」のゴロに合わせ、ここで温泉卵を食べればパワーを授かるようで、運が開けて願い事が叶うかもしれませんね。
温泉は高温なので、作る際は火傷にご注意を。自分で作れば味は格別で、中は半熟のほど良い卵に仕上がります。河津桜まつりの期間は、２千個も売れる人気ぶりなので、試してみて下さいね。
温泉が湧く場所なら、やっぱり足湯がなくちゃ！と思いますよね？
そんな希望を叶えるべく、櫓の反対側には足湯処があり、無料で足湯を利用できます。
大人１０人位は入れる広さで、ちょうど櫓を正面にしながら入れます。目の前で噴き上がる様子を見ながら浸かる湯は堪らなく、ここならではの楽しみ方かもしれません。
旅の疲れを癒してくれ、いつまでも入っていたくなるような心地良さです。
敷地内には足湯の他、温泉を使った「温泉ベンチ」があるので、探してみて下さいね。お尻がポカポカして何とも言えない気持ち良さで珍しいベンチなので、是非座ってみて下さい！
『温泉データ』
泉質：ナトリウム塩化物温泉
（低張性・弱アルカリ性・高温泉）
泉温：６４．２度 ｐH７．７
皆様も、迫力一杯の貴重な噴湯を見てみませんか？
峰温泉大噴湯公園内は、バリアフリーになっていて、車いす対応のトイレもあるので、ご家族皆さんでいらして下さい。
「温泉卵では物足りない！」と言う方は、おでん缶などを温めて頂ける「あったかメニュー」もあります。こちらは、テーブルの中央に張られた温泉槽で作る画期的な仕組み。
約５分程で出来るので、お手軽でお勧めです。
ここのキャラクター「フントー君」を使った、ご当地みくじがあるので、ここで運試ししてみても良いかもしれませんね。
公園への入場料は、無料です。毎週火曜日・金曜日はメンテナンスのため定休日となります。（但し、河津桜まつり期間中は清掃終了後に開園）
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(2024/4/24更新)
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