1日200円!レンタサイクルで小江戸を巡る川越観光ガイド

1日200円!レンタサイクルで小江戸を巡る川越観光ガイド

更新日:2016/10/06 11:29

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
埼玉県川越市は、江戸時代からの蔵づくりの町並みや川越まつりで有名な観光地です。その情緒ある町並みは「小江戸」と称され、歴史遺構も多数擁しています。見どころがあまりに多く、1日で巡るのは至難の業。そんな川越に登場したのが「川越市自転車シェアリング」。上手に使いこなせば1日200円で乗り放題の便利な観光の足となります。

今回は、このレンタサイクルで効率よく巡る「小江戸川越」をご紹介していきます!

1日たったの200円!使わなきゃ絶対損な「自転車シェアリング」

1日たったの200円!使わなきゃ絶対損な「自転車シェアリング」

写真:藤谷 愛

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2015年7月現在、川越市には自転車シェアリングのポート(写真のような専用の駐輪場)が10か所あります。いずれも主要駅や観光スポットの側なので大変便利。レンタサイクルと違い、ポートに駐輪してある自転車はどれでも利用可能なので、乗り捨てもできます。

自転車を借りる時は、窓口での手続きとポートの端末機で手続きをする方法がありますが、クレジットカードを用いて端末機で手続きをする方が、デポジットが必要ないなど、窓口よりも簡単です。端末機では手続きの方法が順番に表示されますので、それに従って進めると、最終的にはSUICA等の交通ICカードを鍵代わり(又はパスワードの発行)として登録が完了します。

ポートから自転車を出し、次のポートに駐輪するまでの時間が40分以内なら、基本料金の200円のまま、料金加算はありません。40分を過ぎてしまうと、それ以降30分ごとに200円が加算されるので注意ですが、一番遠いポート間でも15分程度で着く距離なので、安心です。

手続きが終わったら、ICカードを駐輪脇の端末にスキャンして解錠し観光に出発しましょう!

「蔵づくりの町並み」で個性的な蔵を探訪

「蔵づくりの町並み」で個性的な蔵を探訪

写真:藤谷 愛

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川越といえば、江戸時代から続く蔵づくりの建物や時の鐘が有名です。その中心となる一番街にポートは2か所。NHKの朝の連続ドラマ「つばさ」の舞台にもなった老舗陶器店など、とても見応えのある個性的なお店が並びます。
外国人観光客が興味深そうに眺める包丁専門店、タマネギをまるっとそのまま漬けたお漬物専門店、はたまた額縁を専門に扱うお店など、まさに職人技が光るお店が勢揃いの通りです。

また、一番街の裏通りには昔懐かしい駄菓子屋さんが並ぶ「菓子屋横丁」や「お味噌のパン」で有名な「川越ベーカリー楽々」もあるので、メイン通りだけでなく、裏通りも散策してみましょう。

豪華絢爛な山車の共演!「川越まつり会館」

豪華絢爛な山車の共演!「川越まつり会館」

写真:藤谷 愛

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同じ一番街には、毎年10月に行われる「川越まつり」(平成28年度は10月15日(土)と16日(日))をテーマにした「川越まつり会館」があります。
川越まつりは江戸の「天下祭」を再現した、山車を中心とする国指定重要無形民俗文化財にも指定されているお祭りです。祭りを彩る全29台の山車の説明や、祭りの風景を映像で紹介するなど、川越まつりに来られない方や、祭りの前に予習をしておきたい方には必見の場所です。事前に楽しみ方を知っておくと、本番を何倍も楽しめますよ。

会館では定期的に山車を2台ずつ展示しており、その豪華さや建築技術の高さも間近で見ることができます。

「幸運のボール痕」はぜひ撮影しよう!「川越城本丸御殿」

「幸運のボール痕」はぜひ撮影しよう!「川越城本丸御殿」

写真:藤谷 愛

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一番街から自転車で「札の辻」を右折し進むと、右手にお堀跡が見えてきます。これは「川越城中ノ門堀跡」で明治以降ほとんどの建物が解体されたり壊されたりした、川越城の数少ない遺構となります。その先にあるのが「川越城本丸御殿」。川越城の歴史は1457年に始まり、江戸末期の火災後の建て直しや、明治の廃藩置県で県庁が置かれるなどの歴史を経て、「家老の詰め所」や「36畳の大広間」などを中心とする現在の展示に至っています。

ちなみに、「36畳の大広間」の天井には、本丸御殿が学校施設として使用されていた際に付いたボール痕が無数あり、このボール痕を撮影すると幸運が訪れる、という噂があるのです。実際、「川越城本丸御殿」のHPには「宝くじが当たりました!」というお礼のお手紙も掲載されています。ぜひお試しあれ!

国指定重要文化財が目白押し!「川越大師 喜多院」

国指定重要文化財が目白押し!「川越大師 喜多院」

写真:藤谷 愛

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「川越城本丸御殿」から「川越大師 喜多院」のポートまでは約5分の距離。ポートからは泥棒の逸話が残る「どろぼうはし」を渡り喜多院境内に入ります。

喜多院は創建が平安時代という歴史あるお寺で、徳川家康の信頼を得ていた天海大僧正(慈眼大師)が喜多院と名付けました。家光の時代、川越大火によりほぼ焼失しましたが彼が早急な復興を指示し、その際に江戸城から客殿、庫裏(僧侶の居住する場所)、書院が移築されました。現在、客殿にある「家光誕生の間」や書院の「春日局化粧の間」は広く一般に公開されていますが写真撮影は厳禁なのでご注意ください。

庫裏から喜多院の本堂である慈恵堂をつなぐ渡り廊下のわきには江戸城の紅葉山を見立てた庭園があり、この廊下にはベンチもあるため、庭園を眺めながら静かな一時を過ごすことができます。春には家光が植えた枝垂れ桜を見ることもできます。

喜多院の見どころは、11を数える国指定重要文化財とバランスのとれた美しい庭園。じっくり時間をかけて見学をして下さいね。
また、ユニークな表情が笑いを誘う五百羅漢も境内にありますので、こちらもお見逃しなく。

自転車のおかげで疲労知らずの川越観光

前述のコースを自転車で巡ると、約4〜5時間程度の観光となります。これに縁結びで有名な「川越氷川神社」やお土産品が一堂に揃う「小江戸蔵里」(両方ともポート有り)、そして食事の時間を加えると8時間ほどの観光となります。

徒歩やバスで巡ると時間的にはほぼ無理なルートですので、ぜひ、「自転車シェアリング」を利用して、快適に川越観光を楽しんで下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。

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