ナローボートは、英国運河航行のために生み出された文字通り幅が狭くて長いボート。その昔は貨物運搬用として使用されましたが、娯楽の天才ともいえる英国人が、運河の整備と共に、運河をゆっくり楽しむ船へ転用したのが始まり。そのため生活するためのあらゆる設備が整っています。
AT EASE号は、日本人のあつ子さんと英国人のアンディ氏夫妻だけで運行する珍しいホテルボート。もちろん日本語が通じます。事前の連絡も日本語でできるため、安心できます。午後4時半に出発する1日目は2時間ほどのクルーズで当日の係留地(ウットン・ウォーウェン)に到着します。ウィルムコートからわずか6〜7キロのクルーズ。
途中、クルーズ最大のスペクタクルは長さ145メートル、高さ8.5メートルのアクアダクト(水道橋)。運河の下を鉄道や道路が通り、運が良ければ鉄道から警笛を鳴らした挨拶があります。
ナローボートに乗船中のゲストやブラウン夫妻の影が地上に映り込みます。ナローボートから下りて頭上の運河を行くナローボートを眺めることも可能。水道橋には歩道があり、橋には階段もあって、水道橋をのんびりと航行するナローボートを下の道路から見上げることができるのです。船は貸切で、スケジュールはたっぷりと余裕があるので英国人のようにのんびりと田舎を楽しんでください。
パナマ運河のように、英国運河にも高低差があります。船を前後のロック(閘門)内に入れ、その開け閉めにより、水位調整を行います。このクルーズ中にもロック(閘門)が1か所あり、水位調整を体験できるのです。
アンディ船長が操船し、あつ子さんがロックの開閉を行います。ゲストはあつ子さんとロック操作を体験しながら、いつの間にかボート運航に参加しています。
ロックの開け閉めにより水を導入放水し、ほんの数十秒でナローボートの水位がロック内で2メートルほども一気に上昇(下降)するさまには驚くことでしょう!自らロックを開け閉めする珍しい体験を楽しみましょう。
運河の側道はトウパス(けん引道)と呼ばれ、運河が貨物運搬に使用された時代には馬がボートをけん引した道。現在はウォーキングやジョギング、犬の散歩などを楽しむフットパスとして整備されています。
季節季節に護岸に咲く花や、トウパスと背後の私有地(牧草地など)を隔てる生垣の風景を楽しんでください。ブラウン夫妻が絶景ポイントを教えてくれます。
太陽の光や風に揺らめく木の葉の輝きなど、運河沿いの美しい景色に、見飽きることはないでしょう!
もう一つの体験が、コース中に3つある橋の下をくぐり抜けるときのスリル!ボートは左右わずか2.5〜5センチほどの隙間ですりぬけるのです。
初日はアンディ船長からコツを学び、帰路(二日目)にゲスト自らチャレンジも可能。いや船長は初日からチャレンジをすすめてくれます。20メートルほどの長さのボートをまっすぐ操船することがどれほどのスリルか是非楽しみましょう!
橋の中央にわずかな隙間があるのは、その昔、馬がけん引したロープを通すため。
運河は水鳥たちの楽園。春先にはヒナたちを連れたカモがボートの近くを泳ぎ回っています。
カワセミや珍しい鳥たちが多く、アンディ夫妻が珍しい水鳥たちの居場所を教えてくれます。運河にたわむれる鳥たちを間近でバードウォッチングして楽しんで下さい。
夜は係留地のパブ(ナビゲーション・イン)で夕食。あつ子さんがすべての食事メニューを説明してくれます。料理は肉や魚などどれもシンプルでおいしいものばかり。
英国パブの雰囲気をビールやエールを片手に存分にエンジョイしてみませんか?ブラウン夫妻との会話も楽しんでください。
ホテルボートのこの船では熱いシャワーがあり、個室の船室のベッドでぐっすりと睡眠がとれます。トイレは飛行機と同じバキューム式でとても清潔。朝は小鳥のさえずりで目が覚めます。朝食は王様の朝食=イングリッシュブレックファーストが船内キャビンで準備されるブラウン夫妻手作りの豪華な内容。
2日目は、ナローボートはUターンし、2時間ほどかけてゆっくりとウィルムコートへ戻ります。船にも慣れた2日目は、一層景色やバードウオッチングが楽しめるでしょう。クルーズは、日帰り、1泊2日、2泊3日などゲストの希望に応じさまざまなものができます。4月から9月までクルーズは行われます。
あつ子さんとアンディ氏のブラウン夫妻が、乗船から下船までの極上の旅の案内人を務めるナローボート貸切のクルーズに出かけてみませんか?
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -