写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る善光寺では365日、日の出とともに本堂で僧侶が出仕する「お朝事(おあさじ)」が行われています。簡単にいうと朝のお勤め(読経)のことです。
この行事がなんと千年も昔から一日も欠かさず行われているのです。
お朝事を行うために善光寺住職が導師として本堂に向かわれます。
そのときに持っている数珠を、参道に並んでいる参拝客の頭に触れて、功徳を授けていく行為を「お数珠頂戴」と言っています。
早速、朝早起きして参道に行ってみましょう!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る本堂で行われる「お朝事」は日の出の時刻により、分単位で毎日変わります。夏は朝5時半くらいからで、冬は7時くらいから始まります。
朝暗いうちから本堂に続く中央通りを歩いていると、ちらほらと観光客や地元の方が歩いています。私は予定時刻の20分前に着いたにも関わらず、本堂に続く参道はすでに参拝客でいっぱいだったため、山門のあたりに待機することになりました。
本堂に向って右側へと並ぶように指示されます。その後も続々と参拝客が訪れ大行列に。本堂の石畳にひざまずいて手をあわせ、住職を待ちます。
伝統あるお朝事は時間ぴったりに始まるため、住職も時間どおりにいらっしゃり、一人一人の参拝客の頭に触れ功徳を授けてくれます。
こんなに大人数の参拝客に毎日功徳を授けるのは大変ではないかと思われるかもしれませんが、住職も「身業説法」といって言葉ではなく、行動で仏の道を説くということで積極的に行ってくださいます。
ほんの一瞬で終わってしまいますが、朝早起きして、長野の新鮮な空気を吸い、めったに会えない住職から直々に功徳を授かれる「お数珠頂戴」は貴重な体験ができるのでぜひ行ってみてください。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る善光寺の住職は男性を「お貫主(かんす)さま」女性を「お上人(しょうにん)さま」と呼びます。
昔、女性は参拝できないような寺や山がありましたが、善光寺は女性もお参りができる寺だったため、女性の僧侶も高い地位にいる方が多いのが善光寺の特徴です。
山門に行く手前左側に大勧進という善光寺の25ケ院の本坊があり、そこからお上人さまが出てきます。
本堂でお貫主さまからお数珠をいただいたあと、すぐに大勧進に向かうとお上人さまからもお数珠がいただけます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る善光寺といったら七味唐辛子のお土産が有名ですよね。
その原料となる赤唐辛子。中国をはじめとするアジア諸国では厄除けとして知られ、玄関や居間に飾る風習があります。
善光寺参道の入り口にある「八幡屋磯五郎」は江戸時代中期から続く七味唐辛子の老舗。店舗の前には自家製ファームでとれた「赤唐辛子の花束」が売られています。
「飾るのもよし。料理にもよし。」のキャッチコピーとともに売られていますが、まずは厄除けで飾ってみてはいかがでしょうか?
ディスプレイ用としても赤がキーポイントとなって玄関を明るくしてくれますよ。
お店の前にも大きい赤唐辛子が左右に一つずつ吊るされています。お店の厄除け用ですね。
赤唐辛子はいずれ枯れてしまいますが、それは自分自身に起こるはずだった不幸を唐辛子が身代わりになってくれたという意味。役目を終えたことになるので、また新しい赤唐辛子を購入して飾ってくださいね。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る七味唐辛子はさまざまな唐辛子や薬味をブレンドしてそれぞれのお店独自の味を作り、缶や袋詰めで売られています。
江戸時代の七味唐辛子店は、唐辛子ごとに袋に分け、お客様の要望に応じてその都度小さじで唐辛子の粉をとって調合していました。
「八幡屋礒五郎」では、当時と同じくお客様の好みに応じてオリジナルの七味唐辛子を作ってくれます。
店内奥では、自分好みの唐辛子や薬味を選び、店員さんが手際よく混ぜてくれます。混ぜ終わると匂いをかがせてもらえますが、これが五感をくすぐるいい香り。
自分用にもよし、両親の体調を考えたブレンドを送ってもよし、お土産にぜひ買っていってください。
【八幡屋礒五郎】
住所:長野県長野市大門町83
営業時間:午前9時〜午後6時30分
定休日:なし
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(2024/5/9更新)
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