写真:村井 マヤ
地図を見る写真は、極楽寺の山門下から撮影したもの。「青山コレクション達磨記念堂」は、極楽寺の前住職が収集した1000個と、達磨コレクター青山昭美さんからの6000個の寄贈を受けて開設された達磨の展示館です。
私設の展示館としては、日本一の規模といっても良いでしょう。
見学するには、まずは電話予約。極楽寺に到着したら、お寺に声をかけて記念堂の鍵を開けてもらって下さいね。見学は無料です。
また、「三原神明市」の3日間は開放されています。
三原神明市とは、三原に春を告げる祭りで、正式には「神明祭」といい伊勢神宮を祀る祭りです。室町末期に、この信仰が全国に広まりました。その頃三原は、この地方の港町として栄えており、当時、九つの町組が寄り合って始めたのがこの祭りの起こり。
毎年2月の第2日曜日を含む前3日間、東町、館町、本町一帯で行われており、極楽寺はその祭りの終点に位置しています。東町の「神明大ダルマ」は、祭りの目玉!沢山の露天商も出て、大賑わいの祭りです。
極楽寺は、嘉禎3(1237)年、本郷町船木字川西に良忠上人によって開祖されました。その後、天正10(1582)年の三原城築城に際し、小早川隆景によって糸崎町糸崎台(現糸碕神社裏山)に移寺され、さらに三原城下の整備の一環として、当時の城主浅野忠真公によって現在の三原市東町に移寺されました。それが、1661年から72年の寛文年間のというから、江戸時代からこの地にあることになりますね。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真の極楽寺の山門は、桃山時代の作といわれています。この山門は、極楽寺の門になる以前は、三原小学校の前身・亦楽舎(えきらくしゃ)の門、その前が三原奉行所の門で、それ以前は本郷町にあった新高山城の城門でした。新高山城は、小早川隆景の城だったところです。三原城築城の際には、新高山城の門や石垣などが再利用されました。
この山門の蟇股(ひきまた)には、「唐獅子と牡丹」と「鳳凰と桐花」の彫刻が施されています。また垂木には、反りがあり古い形式であることが分かります。この門をくぐる時は、じっくり観察してみて下さいね。
ちなみに写真の彫刻は「鳳凰と桐花」です。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真は、達磨記念堂の2階の展示室の内部。ズラリと並んだダルマたち。ここに来られたら、実感されると思いますが、ダルマの固定観念を打ち破る様々な種類があります。
「え〜?こんなのあるんだ・・」と驚きの声も。日本全国から集められたダルマを見ていると、地域性も出ていて面白いのです。
なかには、学術的に評価の高いダルマもあります。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真の豆絞りの鉢巻をしているのが、「三原だるま」です。
「願いが成るように」と鳴り物の鈴や小石を入れ、頭は細長くて鉢巻を巻いているのが特徴。人のこぶし大のだるまは「握りだるま」といいます。
その昔、神明市ではこのダルマを家族の人数分買い求め、ダルマの背にめいめいの名前を書いて神棚に供え、家族の安全と繁栄を祈ったそうですよ。
写真:村井 マヤ
地図を見るこの記念堂の1階には、ダルマデザインの食器からお菓子のパッケージなど・・ダルマに関するあらゆるコレクションがあります。
ここまでくると、ダルマって結構可愛いかも♡って思ってしまいます。
例えば、写真の箸置きってなかなか素敵ですよね。ほかにも食品の袋のデザインや薬箱のパッケージなど、多種多様です。神明市だけの特性パッケージの展示も。
こんな素敵なコレクションは一度はご覧いただきたいもの。
三原に行かれましたら、是非見学をしてみて下さいね♪
達磨記念堂の見学を経て、ダルマの魅力に取りつかれたら、三原の町でダルマ探しをしてみて下さい。駅に、港にダルマが沢山いますよ。
また、お時間があれば、駅前の「三原だるま工房」で“ダルマの面相描き”体験もしてみて下さいね。詳しくは、下記MEMOを参照にして下さい。
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(2024/4/19更新)
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