写真:渡部 洋一
地図を見るロンドン中心部から東へ約5キロ、地下鉄で15分ほどの「グリニッジ」は、いかにもヨーロッパ風といった美しい街です。しかし、この街の魅力はその景観だけではありません。
グリニッジは、海軍学校が開かれるなど世界の海を支配した大英帝国イギリスの発展に大きな貢献を果たした港町。そして何より、子午線が通り世界の時刻を決めたグリニッジ天文台(旧王立天文台)で有名なイギリス屈指の観光地です。
北緯51° 28’ 38"、経度0º 0’ 0”に位置し、「グリニッジ標準時」で世界に知られるこの街は、「河港都市グリニッジ」として1997年、世界遺産にも登録されています。
写真:渡部 洋一
地図を見る世界遺産の街グリニッジを歩くなら、なんといっても外せないのが日本の学校の教科書でもおなじみの「グリニッジ標準時」で知られる、グリニッジ天文台(旧王立天文台)です。
経度0は、このグリニッジ天文台を基準に定められました。つまり、ここから東が東半球、ここから西が西半球。まさに「世界の中心」であり、愛を叫びたくなる場所でもあります。
世界の中心として、世界の時間を支配したグリニッジ天文台。イギリスを旅行するなら、ロンドンから少し足を伸ばして是非とも訪れてみたい観光名所です。
写真:渡部 洋一
地図を見るグリニッジ天文台の先端にある赤い球。一風変わった剣玉のようなこの球は、「Time Ball」と呼ばれる報時球で、天文台の名物です。
毎日13時直前になるとこの赤い球は風向計の部分まで上がり、グリニッジ標準時の午後1時丁度に落下します。可愛らしい赤い球は、落下の様子を見ようと1時を狙ってこの場所を訪れる旅行者も多い、グリニッジ天文台のシンボルです。
写真:渡部 洋一
地図を見る写真は、天文台と並んでこちらもグリニッジの街の象徴といえる、旧王立海軍学校です。
司馬遼太郎氏の代表作でNHKのドラマにもなった人気小説『坂の上の雲』の作中でこんな言葉があります。
「大英帝国の権威はその海軍によって維持されている」
イギリスが世界を支配する強国となった原動力は間違いなく海軍にあり、人材を輩出した旧王立海軍学校がこの国の歴史上非常に重要な役割を担ってきたことは疑いの余地もありません。グリニッジに天文台ができたのも、大英帝国の航海術の向上のためと言われています。
また、クリストファー・レンの設計による美しい建物の数々は芸術品としても見応え十分。現在は大学として使われている、バロック様式の傑作です。
写真:渡部 洋一
地図を見る現役の学校という性格上、旧王立海軍学校は全ての施設を見学できるわけではありませんが、いくつかの建物が一般に公開されています。
その中で特におすすめなのが、美しい天井画が見事な「ペインティッド・ホール」。実はここ、ジョニー・デップ主演の大人気映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のロケ地としても知られています。圧倒的に芸術的であり、人気映画の舞台でもあるペインティッド・ホールは、グリニッジを訪れたなら絶対に抑えておきたいおすすめスポットです。
世界の海と時間を支配した大英帝国イギリス。その神髄に触れることのできる街、グリニッジの見所をご紹介しました。ロンドン中心部から約5キロ、小高い丘の上に建つグリニッジ天文台は、世界の中心として時を刻んだ、イギリスを旅行するなら外せない必見の観光名所です。
グリニッジへのアクセス、天文台入場料等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -