街中がテーマパーク!バーゼルの秋祭り「ヘルプスト・メッセ」

街中がテーマパーク!バーゼルの秋祭り「ヘルプスト・メッセ」

更新日:2021/02/27 16:50

平川 郁世のプロフィール写真 平川 郁世 現地密着型ライター
ヘルプスト・メッセは、移動遊園地と 縁日・夜店・クリスマスマーケットを全部つめ込んでしまったようなお祭り! 歴史ある街・バーゼルの中心で行われます。
古い教会を鑑賞し、縁日でかわいいスイス雑貨を買い、ローラーコースターで絶叫したら、夕食はフォンデュとホットワインで温まりましょう!

期間中は毎年、スイスおよびヨーロッパ全土から100万人以上がバーゼルを訪れます。

長い歴史を誇る秋祭り

長い歴史を誇る秋祭り

提供元:バーゼル観光局

https://www.basel.com/en/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%…

ヘルプスト・メッセは、なんと1471年から続いています。スイスで最も歴史ある秋祭りです。
1471年7月11日、バーゼルの当時の市長ハンセン・フォン・べレンフェルスが、皇帝フリードリヒ3世より、バーゼルで秋祭りを永遠に行う権限を与えられました。それが現在に至るということです。

開催時期は毎年10月末の土曜日から16日間と決まっていて、これはヨーロッパの秋祭りでは最長の開催期間!
記念すべき第550回目となる2021年は、10月23日(土)から11月7日(日)までです。

バーゼルの街の、あちこちで開催!

バーゼルの街の、あちこちで開催!

提供元:バーゼル観光局

https://www.basel.com/en/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%…

秋祭りはスイスのほかの都市でも行われています。が、街中の8カ所で同時開催という規模は、バーゼルだけ! 5つの広場と3つのイベント会場がヘルプスト・メッセに使用されます。
以下、5つの主な会場をご紹介します。

1、メッセ広場(Messeplatz):世界的な国際見本市が行われている、バーゼルのメッセ。その会場前の広場です。会場内の一部もアトラクションが設置されるので、どうにも寒い日にはこの屋内で楽しむのも手。

2、カゼルネ(Kaserne):もともとは軍事訓練場だったカゼルネですが、現在は野外コンサート会場。そして秋にはにぎやかなヘルプスト・メッセ会場となります。

3、バーフューサー広場(Barfüsserplatz):バーゼルの主要駅からいちばん近く、手軽に楽しめるファミリー向けのアトラクションが多いところ。

4、大聖堂広場(Münsterplatz):街のシンボル、大聖堂の前の美しい広場。ヨーロッパ最大の観覧車は、ここで乗ることができます。

5、ペータース広場(Petersplatz):大学にほど近い、このペータース広場はアトラクションはもちろん、露店も充実していて、まるでクリスマスマーケットのよう。無料でもらえるガイド(※注)には、約300店舗の種類と設置場所が詳しく書いてあるので参照してください。
ここだけは開催期間が2日間長く、11月10日(火)まで行われています。

(※注)下記Memoの「ヘルプスト・メッセ情報(バーゼル市役所のHP)」のページの下の方に、ガイドのPDFがダウンロードできるリンクがあります。

開催時間に ご注意

開催時間に ご注意

写真:平川 郁世

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初日の土曜日。聖マーティンス教会の鐘が12時を告げると、ヘルプスト・メッセは一斉に始まります。
どこの広場も、この日の最初と2回目のアトラクションは無料!! 始めの2回に間に合うように、早めに並んでおきましょう。3回目からは、アトラクション前の窓口でチケットを購入してから乗ります。
料金はそれぞれ異なりますが、窓口に明記してあります。まとめて買うと安くなることも多いので、問い合わせてみましょう(たいてい英語が通じます)!

開催時間は広場により異なりますので、注意してください。
メッセ広場:11:00〜22:00(金・土のみ〜23:00まで)
カゼルネ・バーフューサー広場・大聖堂広場:12:00〜22:00(金・土のみ〜23:00まで)
ペータース広場:11:00〜20:00

街中で乗る、絶叫マシン!!

街中で乗る、絶叫マシン!!

写真:平川 郁世

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知る人ぞ知る、スイスは絶叫マシン製造で有名な国。「インタミン」や「B&M」などのスイス製コースターが、世界各地で稼動しています。
しかし!スイス国内にはテーマパークがわずかしかなく、バーゼルにも常設のパークはありません。代わりに期間限定のヘルプスト・メッセで、最新型のアトラクションの数々を体験!バーゼルっ子は秋に一年分を楽しんでしまうのです。

常設でなくとも、コースターの絶叫度は相当なもの。大人のマニア向けは特にメッセ広場、カゼルネなど。

たくさん遊んでお腹が空いたら……

たくさん遊んでお腹が空いたら……

写真:平川 郁世

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……屋台で食事といきましょう!
ソーセージはあちこちにありますが、その他に濃厚なチーズクリームのタルトや、スイスのチーズ料理ラクレット、フォンデュ、スープ、ステーキ、レバー各種etc………。一緒にホットワイン(Glühwein)も飲んで、体の中から温まりましょう。

そして忘れてはならないのが、スイーツの屋台です!
食用かどうか疑わしいほどカラフルなグミ、綿あめ、バナナのチョコがけ、揚げドーナツ、りんごフライのバニラソースがけetc………お祭りスイーツの数々。
また、メッセ名物といえば、
・マスモッケ(アーモンド入りの細長い飴)
・モーレンコプフ(ねっとりしたマシュマロのチョコがけ)
・レープクーヘン(ハート型スパイスケーキ。メッセージが描いてある)
………などなど、実に多種多様!お気に入りがきっと見つかるはず。

なお、上記のいくつかは、クリスマスマーケットでも売られています。

3つの見本市、そしてクリスマスマーケット!

ちなみにバーゼルのメッセ会場内では、ちょうど同じ頃、3つの見本市も開催されています。

1、バスラー・ワインメッセ(Basler Weinmesse) 
実はスイスは、世界で5本の指に入るワイン消費大国。日本にはほとんど輸入されていない、貴重なスイスワインを試してみよう!

2、バスラー・ファインメッセ(Basler Feinmesse)
グルメ、インテリアなど、洗練されたアイテムの数々。

3、ヘルプスト・ヴァーレンメッセ(Herbstwarenmesse)
ファッション、スポーツから、家電、日用雑貨、家具までもりだくさん。入場無料の、楽しい国際見本市!

開催時期や詳細については、下記のMemoにあるリンクでご確認ください。

……そして、ヘルプスト・メッセの18日後には、続いてクリスマスマーケットが始まります! バーゼルのマーケットは、スイスで最大規模。フランスとドイツのマーケットにもいっぺんに回れますよ! 開催期間は、2021年11月25日〜12月23日です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2007/10/27−2014/11/09 訪問

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