楽しく学べる!!古代魚の研究もする変わった水族館「環境水族館アクアマリンふくしま」〜福島県いわき市

楽しく学べる!!古代魚の研究もする変わった水族館「環境水族館アクアマリンふくしま」〜福島県いわき市

更新日:2013/05/16 13:48

「環境水族館アクアマリンふくしま」は福島県いわき市小名浜の海に面して建つ水族館で、正式名称は「ふくしま海洋科学館」と言います。

「海洋科学館」「環境水族館」と呼ばれるだけあり、観光施設としてだけでなく教育施設としての役割を積極的に担っており、アートの域にせまる展示施設や生と死をテーマとした展示物など他では類をみない取組みをしているんです!

新しい発見がいっぱいの魅力溢れる水族館をご紹介します♪

訪れる人を魅了するガラス造りの美しい外観!!

訪れる人を魅了するガラス造りの美しい外観!!
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駐車場からエントランスへ向かうと、ガラス張りの解放感ある造りの「環境水族館アクアマリンふくしま」の斬新なデザインの建物が見えてきます。奥の敷地には水族館本体から独立して建つ高さ34mのガラス張りの展望室があり、水平線と360度の眺望を楽しめます♪

建物の前には芝山と呼ばれている小さな丘と季節の花々や野菜が植えられている丸い植え込みがいくつかあり、私が訪れた時は菜の花やキャベツの花が咲いていました。キャベツの花を植え込みにする、その発想も斬新ですね!!

東日本大震災では、アクアマリンふくしまの建つ小名浜地域も大きな被害を受けました。津波は4mある芝山をゆうに超え、駐車場にあった車や小名浜港のコンテナなどを次々とのみこみ、2波3波と襲ってきたそうです。幸いにもけが人は出なかったものの、海の生き物達のほとんどは悲しい運命を辿りました。

現在は新しい仲間をたくさん迎え、連休などは駐車場も満車となるほど震災以前の賑わいを取り戻してきています。

アーティスティックな展示空間の中に浮かびあがる「生きた化石」

アーティスティックな展示空間の中に浮かびあがる「生きた化石」
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深海のブルーを彷彿とさせる1Fの展示スペースでは、「海、生命の進化」をテーマに現代に残る「生きた化石」たちが紹介されています。

私達人間を含む陸上動物は、古世代デボン紀にシーラカンスから進化していったといわれているのを知っていましたか!?アクアマリンふくしまは古代魚である「シーラカンス」の研究をしている全国でも珍しい水族館なんです!

こちらではシーラカンスをはじめ、古代よりその姿を残しながら現代に生きるオウムガイ、シロチョウザメなど様々な生物について化石展示が行われています。教科書で見た化石もあったりするので大人でもとても興味をそそられますよ♪

生命の進化の謎を持つシーラカンスを最先端の技術を用いて追い続けている様子は「シーラカンスの世界」という別の展示スペースで詳細に紹介されています。

ふわふわの毛が可愛らしい!!ゴマフアザラシの赤ちゃん!

ふわふわの毛が可愛らしい!!ゴマフアザラシの赤ちゃん!
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2013年4月10日、ゴマフアザラシの「くらら」に赤ちゃんが生まれました♪
ふわっふわの毛に覆われている赤ちゃんアザラシが、一生懸命水槽プールの下にもぐろうと頑張っている姿がとっても可愛らしいですよ〜。
お母さんアザラシが心配して近くに寄って行ったりと、微笑ましい2匹の様子を見られます(^^)

こちらの親子がいるのは3Fにある「北の海の海獣、水鳥」のエリアで、アザラシの他にはトド、エトピリカ、ウミガラスなどが暮らしています。こちらのアザラシ達が暮らすベーリング海やオホーツク海は福島沖を流れる親潮の源の海でもあります。

優しいブルー!!神秘的な雰囲気が漂う「潮目の海」

優しいブルー!!神秘的な雰囲気が漂う「潮目の海」
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福島県の太平洋沖は、黒潮と親潮の源流がであう「潮目の海」です。アクアマリンふくしまではその「潮目」をテーマにした展示がなされています。

潮目の海を象徴するこの二つの水槽の水量は2,050トンでこちらの美しい三角形のトンネルを境として、南北からくる黒潮と親潮が交わる「潮目」を表現しています。黒潮にはカツオ、キハダ、マイワシなど、親潮にはサケ、エゾメバルなどどちらも一度は聞いたことのあるお魚達が暮らしています。
時折見られるマイワシの大群など、体がキラキラと光ってとても幻想的ですよ〜♪

「この大きな大水槽の裏側などをのぞいてみたい!」という方には、バックヤードツアーがおすすめですよ♪ボランティアによる無料の体験プログラムで、水槽を管理する機械や、餌を準備する部屋、生物搬入のための設備、また何故それが必要かなどわかりやすく説明してもらえます!

自分で釣った魚を食べよう!!子供体験館アクアマリンえっぐ

自分で釣った魚を食べよう!!子供体験館アクアマリンえっぐ
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アクアマリンえっぐは釣り堀のある子供向けの体験型施設です。釣り堀で釣った魚は施設内のキッチンで調理をしてもらってその場で食べることができるので、子供たちへの「食育」にはピッタリ!!

また隣接する蛇の目ビーチは磯や干潟をイメージした世界最大級のタッチプールになっており、ヒトデやカニなどに触れながら遊ぶことができますよ〜。干潟を掘って貝殻を見つけたり、ビーチにいるナマコを触ったり、子供たちにとっては時間を忘れてしまうくらい楽しめる場所ですね♪

施設にはボランティアガイドの方がたくさんいて、ユーラシアカワウソやリス、小鳥などの展示について質問すると色々とお話を聞けますよ〜。また「生と死」をテーマとした展示もあり、生き物の一生についてわかりやすく子供たちに教えてくれています。こちらでは、これから夏に向けて「海の日イベント」「お盆イベント」など体験型のイベントが予定されています!

見所、遊び所がいっぱいのアクアマリンふくしまはお子様の夏休みの自由研究などにもピッタリですね!!太陽が燦々と輝くこれからの季節、ご家族みんなで訪れてみるのはいかがでしょうか♪

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/30 訪問

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