とっても仲良しな男女の絆で幸を呼ぶ 安曇野・道祖神めぐり

とっても仲良しな男女の絆で幸を呼ぶ 安曇野・道祖神めぐり

更新日:2016/11/24 11:06

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
道ばたの片すみでひっそりと人々の幸せを守る神様、道祖神。北アルプスの東に位置するのどかな田園風景が魅力の長野県安曇野市を歩けば、小さな守り神にあちらこちらで出逢えます。仲睦まじい男女の双体像が多く、手を繋いだり、肩を組んだり、酒を酌み交わしたりと微笑ましい道祖神がたくさん。アルプスの山並みを眺めながらのんびり道祖神めぐりの旅をしてみませんか。

行き交う人々を見つめる守り神

行き交う人々を見つめる守り神

写真:鮎川 キオラ

集落の境界や辻、三叉路などに祀られる道祖神は、村へ邪気が入り込まないように守る神であり、五穀豊穣、子宝祈願、旅人の交通安全と多くの意味を持つそうです。一説には道しるべとも言われています。特に目立つ建物もなかった時代には、「近くに仲良く握手している男女の道祖神を見つけたら、その裏がうちね」なんて目印にしていたのでしょうか。

安曇野は、そんな道祖神の宝庫。その数日本一。市内には約400体以上の表情豊かな石像が点在しています。こちらがほっこりなごんでしまいそうな仲良しな男女の道祖神が多いのが特徴です。安曇野の道祖神は、表情がとっても豊かで、こちらも微笑んで手を合わせたくなってしまうほど愛らしいのです。

まずは仲良く一杯

まずは仲良く一杯

写真:鮎川 キオラ

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女の神様が、男の神様が持つ杯に酒を注ぐ表現は、結婚式を表していると言われています。そう言われると、縁結びになりそうな道ばたの神様ですね。

安曇野市役所前にも守り神

安曇野市役所前にも守り神

写真:鮎川 キオラ

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こちらは、穂高神社からほど近い安曇野市観光協会入口の仲良く手を握り合う道祖神。こちらのような握手像が一番多く、肩組、抱き寄せと握手のバリエーションは豊富。

道祖神の多くは18世紀から19世紀に製作されたそうですが、こちらは、近年製作されたものなので、図柄もはっきりと分かります。

カラフルな彩色道祖神

カラフルな彩色道祖神

写真:鮎川 キオラ

ペンキやチョークなどで彩られた道祖神にも出逢えます。こちらは、お世辞にも美しい彩色とは言えないのですが、道祖神のある集落の子供たちが道祖神まつりの時に毎年ぬりかえているそうです。子供のころから、集落の守り神として道祖神を大切にする風習があるのですね。

1番有名な道祖神「水色の時」

1番有名な道祖神「水色の時」

写真:鮎川 キオラ

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こちらも道祖神の中では新しいのですが、安曇野の道祖神の中で一番有名で人気があります。昭和50年に放送されたNHKテレビドラマ「水色の時」を記念して造られた道祖神となります。アルプスの山々とのどかな田園風景をバックに、にこやかな笑みで手を取り合う姿は、見ているだけで心が温かくなります。

握手したり、抱擁したり、キスしたりラブラブ全開の安曇野の道祖神たち。のどかな里山の風景を眺めながらの道祖神めぐりは、こころがほっこり温かくなる時間を過ごせます。今からの季節は、ぽかぽか陽気に誘われて花々が咲き、鳥たちがさえずり、里山が一番輝く季節。愛くるしい表情の道祖神との出逢いは、安曇野散策の大きな楽しみのひとつです。地図片手にのんびり里山を巡ってみてはいかがでしょうか。

道祖神は、駐車スペースがない道ばたにポツリとあるのがほとんどなので、レンタサイクルで巡るのがお勧め。

【安曇野レンタサイクル】
・レンタサイクル しなの庵
安曇野市穂高5951-2(JR穂高駅前)
0263-82-3730
8:00-日没(GW,夏季は7:00から開店)、雨天及び冬季お休み
料金:1時間200円 8時間以上は1日1,500円 
※電動アシスト付、子供用のレンタル有り。

・安曇野ひつじ屋
安曇野市穂高5951-1
0263-82-3888
8:30-18:00、不定休(8月無休)
料金:1時間300円 1日2,000円
※電動アシスト付、マウンテンバイクのレンタル有り。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/08 訪問

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