祇園祭の山鉾は前祭(さきまつり)【14〜16日:宵山行事、17日:巡行(23基)】と後祭(あとまつり)【21〜23日:宵山行事、24日:巡行(10基)】に分けて建てられます。
現在33基ある祇園祭の山鉾は、町単位の保存会によって運営されており、一般人も乗ることができる山鉾は、前祭では「長刀鉾(なぎなたほこ)」「函谷鉾(かんこほこ)」「菊水鉾(きくすいほこ)」「鶏鉾 (にわとりほこ・とりほこ)」「月鉾(つきほこ)」「放下鉾(ほうかほこ)」「岩戸山(いわとやま)」「船鉾(ふなほこ)」の8基、後祭では「南観音山 (みなみかんのんやま)」「大船鉾 (おおふねほこ)」の2基。
ただし「長刀鉾」「放下鉾」については、内部は昔ながらに女人禁制となっているため、2階部分、すぐ目の前までは行けますが、乗ることはできませんのであしからず。
基本的にその山鉾に乗るには、粽(ちまき)をはじめとするその山鉾のグッズを購入するのが条件。山鉾によって設定料金が異なり、浄財〜1500円までいろいろ(最も多かったのは1000円)。
グッズも山鉾ごとに異なるので、観るだけでも楽しいですよ。もちろん粽も山鉾によって見た目からして違います。共通するのは粽といっても食べられないということ。祇園祭の粽は厄病・災難除けのお守りですから♪
写真は菊水鉾の粽(袋に入っています)、購入すると拝観券がもらえます。
すべて乗ると費用がかさむし(笑)、人気の山鉾など時間帯によっては待ち時間がかかることもあるので、いくつかねらいをつけて、空いているタイミングを見計らって乗ってみましょう。
山鉾には由来に合わせたいろいろなご利益があります。行きあたりばったりで目についた山鉾に乗るのもいいけれど、ご利益の内容に応じて乗る山鉾を選ぶともっといいかも!?
山鉾はたくさん建っていますが、先にもご紹介したように、上に乗ることができる山鉾は限定されているので、地図を片手に周ることをおススメします。京都市地下鉄は四条駅、阪急電鉄は烏丸駅を最寄り駅として行動するとわかりやすいでしょう。
山鉾建ての位置を記載した地図は、京都市の公式HP、現地で販売されている祇園祭の公式パンフレットなどにも掲載されています(山鉾によってはパンフレット購入で上に乗ることができたりします)。期間中は案内板も建てられるので、チェックしてください。
山鉾の上に乗るには、各山鉾のすぐ横の建物の中にある、それぞれの町会所(宵山中、山鉾の懸装品を展示したり、粽などを販売する場所)に入り、そこの2階から山鉾へつながる、このためだけに造られた通路(もしくは階段)をわたります。
女人禁制の山鉾については、入口から2階まであがることはできますが、鉾を目の前にしてストップ!ということになります。
山鉾によって、町会所内に展示されている懸装品はいいけれども、山鉾内の写真撮影は不可というところもあるので、写真撮影に際しては各山鉾の町衆の方に確認するようにしてください。
山鉾から見下ろし、見回す風景はとても新鮮!豪華絢爛な調度品に囲まれて、贅沢すぎるひとときを過ごしましょう。
放下鉾の会所(2階部分)の奥には祇園祭のときだけ設置されるという、蔵と会所を結ぶ橋が!蔵の2階部分への出入りはこの橋からしかできないとのこと。昔の人の防犯上の知恵とはいえ、それを現代も守り続けるこの町衆の方々もすごいですよね。
上に乗ることができない山鉾については、各町会所でご神体や懸装品を無料公開、写真撮影もOK!太っ腹〜!
昔に比べるとかなり数が減ってきたとはいえ、同時期に「屏風祭」(祇園祭の公式行事ではなく、一部有料のお家を除き、個人宅や会社が個別に行っているもので、秘蔵している屏風や美術品、調度品などを通りから鑑賞できるように飾ってくれるというもの)も開催されており、京都は一大ミュージアムと化しています。
町衆の各山鉾にかける想いはかなり熱いものがあり、その話に耳を傾けながら、間近にみる山鉾の素晴らしさは感動以外の何ものでもありません。
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(2024/4/26更新)
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