イラン・世界遺産フィーン庭園の町「カーシャーン」を楽しもう!

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イラン・世界遺産フィーン庭園の町「カーシャーン」を楽しもう!

イラン・世界遺産フィーン庭園の町「カーシャーン」を楽しもう!

更新日:2015/06/09 12:37

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家

イラン北中央部のカーシャーンに、世界遺産フィーン庭園(フィン・ガーデン)があります。
土漠の中のオアシスというべき水と緑の庭園で、人間にとって水がいかに大切かが実感できます。
首都テヘランからさほど遠くなく、現在は高速道路が整備されているので、小さな旅として手軽に行ける利点もあります。
カーシャーンへの旅は、ペルシア入門として最適です。ぜひ行ってみましょう!

土漠の中をカーシャーンへ旅して胸をときめかす!

写真:菊池 模糊

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イランの首都テヘランから南へ、バスで高速道路を走ると、広大な土漠地帯が広がっています。
日本では見られない荒野の風景は、単調ですが日本人には珍しく、胸がときめきます。
ところどころに灌漑された場所があり小麦などが実っていますが、人家は少なく、人はどこに住んでいるのだろうかと不思議に感じられます。このようなペルシアの大地の車窓風景を見ながら旅するのは楽しいものです。

写真を御覧ください。土漠の彼方に見える白い場所が「ナマク塩湖」です。
この塩湖は巨大で、ザグロス山脈等から流れ込む岩塩を溶かした水がここで蒸発し塩の層を形成して出来たものです。

塩湖の風景を過ぎてから、しばらくすると土漠の中のオアシス都市であるカーシャーンに到着します。
この町には世界遺産のフィーン庭園があり、また薔薇の名産地でもあることから観光客が多く訪れます。

世界遺産フィーン庭園は土漠の中の水と緑の楽園だった!

写真:菊池 模糊

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カーシャーンの町の随一の観光地である世界遺産フィーン庭園へ行ってみましょう。
イランの土漠地帯を走ってくると、この水と緑に囲まれた庭園の有り難さが実感できます。
写真のように、多くの人々が、和気あいあいとフィーン庭園の噴水に浸かって楽しんでいます。
日本の庭園と比べると人工的な感じがするかも知れませんが、イランの人々にとっては、水と緑の豊かなペルシア式庭園というのはパラダイス=楽園なのです。

イランの陽春(4月中旬〜5月中旬)は、バラが咲く最高の季節です。日差しが強くなりますが、木陰に入ると湿度が低いのでとても爽やかです。
休日である金曜日の過ごし方は、家族で公園に行って木陰でピクニックというのが、イランの人々の定番だそうです。そうした目的地として、このフィーン庭園は、ピッタリです。
テヘランの首都圏から日帰り観光が可能なので、多くの観光客で賑わっています。

フィーン庭園のアラベスク模様は見事だった!

写真:菊池 模糊

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フィーン庭園は、サファヴィー朝の最盛期の皇帝であるアッバース1世によって建設されたもので、ガージャール朝時代にも拡張され維持管理されてきました。

庭園の建物の内装に施された本場のアラベスク模様は、モザイクとタイルがありますが、いずれもとても素晴らしいものです。写真を御覧ください。配色もデザインもとても上品に感じます。
ステンドグラスの飾り窓もあり、陽が差し込んで床に奇麗な色彩が映し出されています。

また、カーシャーンは、絨毯や織物(びろうど・絣)の産地でもありますので、それらの展示もあります。ペルシア工芸の繊細さと技術水準の高さが分かりますので、忘れずに見学しましょう。
その他にも、ガージャール朝の宰相アミール・キャビールが暗殺された浴場などもあり、歴史好きの方にはとても興味深い庭園です。

薔薇の町でもあるカーシャーンは薔薇水だらけだ!

写真:菊池 模糊

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イランの人がアロマとして愛用するのが薔薇です。
イランは薔薇の原産地のひとつですが、特にカーシャーンは世界的な薔薇の産地であり、薔薇の花びらや、そこから作られるローズオイルや薔薇水が、名産物です。

世界遺産フィーン庭園の近くでは、観光客めあてに、手頃なお土産として、薔薇水がたくさん並べられ、飛ぶように売れています。

イランでは、薔薇の花を天然水で蒸留して、ローズオイルと薔薇水を精製します。
ローズオイルは、わずかしか精製できないので高価ですが、薔薇水は安価なので日常的に使われています。
薔薇水は、リラックス効果があるので、飲んでも良いのですが、スキンケアとして身体に振りかけることが多く、エアフレッシュナー、口臭予防などにも使われます。

写真は露天で売られている薔薇の花びらですが、風呂に浮かべて豪華なバスタイムを楽しまれてはいかがでしょうか?

イランのトイレに驚く!

写真:菊池 模糊

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海外旅行の醍醐味は、日本では味わえないカルチャーショックを実体験することにあります。
イランの旅でのカルチャーショックは、まずトイレではないでしょうか。

写真を御覧ください。これは、カーシャーンのフィーン庭園のトイレですが、イランの公共トイレ、モスクやレストランのトイレそしてテヘランの国際空港のトイレもこの形です。
このペルシア式トイレは、ドアの方に向いてしゃがみ込むので和式とは逆です。
右端にホースのようなものが見えますが、これは水が流れ出る洗浄ホースです。いわば手動式ウォシュレットです。
トイレットペーパーは使いません。もしトイレットペーパーを使用した場合は決してトイレに流してはいけません。紙でトイレの排水口が詰まってしまいます。
インドなどのバケツ如露方式より洗練されていますが、最初はなかなか馴染めません。

さすがに中級以上のホテルの部屋では、ペルシア式ではなく椅子式トイレですが、やはり洗浄ホースがあります。
トイレットペーパーはトイレには流さずゴミ箱に入れなければなりません。

また、五つ星ホテルを除いて、ホテルの風呂はシャワー式で、たとえバスタブがついていても浴槽に湯を貯められない場合がほとんどです。

ペルシア料理も独特で、豆や肉の煮込み料理が多く、さらさらしたご飯も日本とは違います。アルコール類は禁止ですが、ノンアルコールビールが多種ありなかなか美味しいです。

こうした、トイレやホテル生活などで、風俗習慣の違いを感じるのも、海外を旅する面白さです。イランを旅して、このようなある意味での「不便さ」を楽しんでください。

最後に

カーシャーンは世界遺産の町で、多くの観光客と接することになります。
フィーン庭園はもちろん必見ですが、そのあとは、イランの多くの観光客と混じって、薔薇いっぱいの街角を歩いてみましょう。イランの人は明るく親日的で友好的です。
ホテル生活では、イランならではの独特の習慣を体感して、カルチャーショックをポジティブに楽しんでください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/08 訪問

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