写真:鮎川 キオラ
地図を見る藤の花ってあでやかで上品ですよね。滝が流れ落ちるように垂れ下がる房は、なんとも優雅。そんな姿が、いにしえより人々を魅了して数々の和歌に詠われ続けてきたのでしょう。花言葉の1つに「恋に酔う」とありますが、藤の花は、よく恋の歌に登場することとしても知られています。
藤と言えば紫色ですが、今ではピンク、白、黄色などの品種もあります。ここ栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」には、園内に350本以上の藤の木に花が咲き乱れ、藤の名所、いや藤の楽園と言っても過言ではない施設となっています。ちょうどGW期間に見ごろ迎えることもあり、JRでは臨時列車を出したり、首都圏からのバスツアーが企画されています。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る1つ1つの花は、胡蝶蘭のような小さな花ですが、それが房となって垂れ下がります。房の根元から開花して、先端へと咲き進みます。長いものでは、80cmもの長さの房となるそうですよ。園内には、藤棚のトンネルも多く、甘い香りに身体ごと包まれるような感覚を味わえます。
写真は、ピンク色が可愛らしい「うす紅藤」となります。園内で一番初めに咲く品種となり、むらさき藤、白藤、そしてきばな藤の順に園内の藤は見ごろを迎えていきます。色彩の変化によって園内の雰囲気も少し変わることから、藤の花が咲くシーズンを「ふじのはな物語」と命名しています。例年、GW中は一番の見所となる大藤が満開を迎えます。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る栃木県の天然記念物に指定されている樹齢140年、600畳分の藤棚は圧巻です。これだけの大藤は世界的にも珍しいそうで、その美しさは世界一とも賞されています。美しさや優雅さだけでなく、その力強い生命力に圧倒されるでしょう。
この溢れる生命力の源として、園内には約250トンの炭を敷き詰めることで植物の活力を引き出しているそうですよ。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る園内の池にかかる太鼓橋の上は、写真でもおわかりのように、橋の屋根として藤棚を設置して、うす紅藤がからまるトンネルとなっています。渡って良し、遠くから眺めてもまた良しの風流はデザインですね。
園内には、藤の花だけでなく色とりどりのツツジも植えられており、開花が同じ時期に重なるので、2つの花の美しいコントラストを鑑賞できます。夜間ライトアップも、この時期限定で行われますので、夜の園内もぜひお楽しみください。昼間とはまた違った妖艶な美しさをはなちます。息を呑む美しさを実感できるはず。
「あしかがフラワーパーク」の最寄駅は、JR両毛線富田駅となります。そちらより徒歩13分ほどです。周辺道路は大変混みあいますので、公共交通機関の利用をお勧めします。または、GW期間は早朝から開園していますので、朝一を狙っていくのもお勧めです。
【あしかがフラワーパーク】
栃木県足利市迫間町607
0284-91-4939
9:00-18:00(通常)
7:00-21:00(4/25から5/19)※花の開花状況によりますが、ライトアップあり
入場料:大人/900円から1,600円、4才から小学生/500円から800円
※花の咲き具合により毎日朝7:00に決定されます。
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(2024/4/23更新)
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