ホーチミンからバスで約6時間、ビーチリゾートとして有名なニャチャンから約4時間の高原地帯に位置するダラットは、ベトナム中南部の避暑地として有名な観光地です。フランス統治時代に建設されたクラシカルな老舗高級ホテルやダラット大教会が、街の雰囲気に色を添えています。
観光列車はダラットの中心に位置するスアンフーン湖(Ho Xuan Hurong)から、約3キロメートル離れた「旧ダラット駅舎(Ga Da Lat)」から出発します。古くは南北鉄道の一路線として活躍していましたが、ベトナム戦争時代に運行が休止され、現在では観光向けに旧ダラット駅舎からチャイマット駅(Ga Trai Mat)までの約7キロメートルを、ゆっくり30分かけてディーゼル機関車が走ります。
1933年に建てられた旧ダラット駅舎は、三角形のトンガリ赤屋根とクリーム色の壁と白い窓枠のコントラストが素晴らしく、ベトナムで最も美しい駅といわれています。
まるで応接室のようなレトロで重厚な作りの椅子とテーブルに、高い天井から吊り下がるシンプルな照明、窓のカラフルなステンドグラスから注ぎ込む光がやわらかく、切符売り場がなければ駅舎とは思えないほどステキな旧ダラット駅舎。
さっそく時刻表の看板を確認して、チャイマット行きのチケットを購入しましょう。料金は一律なので間違うこともありません。
*基本は1日5便、7:45発・9:50発・11:55発・14:00発・16:05発です。
*乗客が少ないと運行が延長(次の時刻に出発)になる場合があります。
*チケットは往復料金で、外国人料金となります。
提供元:遠藤隆尚
地図を見る駅のホームには蒸気機関車と古いディーゼル機関者が保存されています。間近で見る蒸気機関車は迫力満点で、今にも動き出しそうです。出発時刻近くになるとツアーの団体客が押し寄せてくるので、記念撮影をするのであれば早めに駅に向かった方がよいでしょう。
写真撮影が落ち着いたら、駅のホームにある貨物車を改装したカフェでティタイムはいかがでしょうか。出発時間までベトナムコーヒーやベトナムビールで喉の渇きを潤ししましょう。
出発時刻が近づいたら、ホームで待機しておきましょう。時刻通りにいかないのがベトナム流?!なぜか出発時刻よりも少し早めに発車するので注意が必要です。駅係員の指示がでたら、客車に乗り込みましょう。
ディーゼル機関者が引く客車もまた、レトロでノスタルジックな香りが満載です。薄く革を張ったベンチから眺める車窓の風景は、西洋風の建物にのどかな田園風景が広がる、ベトナムというよりもヨーロッパの田舎街のようです。
*列車が走りだしてから駅員がチケットの確認とミネラルウォーターを配りに来るので、チケットはなくさずに持っておきましょう。
ディーゼル機関車の警笛と共に徐々にスピードを落として、列車はチャイマット駅に到着です。簡素な作りの駅はホームが低く降車口から離れていますので、気をつけて降りましょう。
折り返しの出発は30分後と短い時間しかありませんが、チャイマット村を散策してみましょう。チャイマット村は一本道しかなく、その両脇に民家と露店が立ち並んでいます。ローカルの人々が使うチャイマット市場を覗いてみれば、日常の生活が垣間見れるかもしれせん。
その先にはリンフオック寺(Chua Linh Phuoc)があり、チャイマット村唯一の観光スポットになっています。とにかく派手な外観と内装には、ただただ驚かされるばかり。霊験あらたか?!なのかは、日本人の感覚では少し理解できませんが、ベトナムらしいお寺なので足を運んでみてください。
*滞在時間は30分なので出発時間には注意してください。
*ダラット市街地まで数キロと近いので、タクシーなどで戻ることもできます。
ベトナムの他の観光地とは違う街並みが楽しめるダラット。観光列車を楽しんだら、スアンフーン湖を散策したり、ダラット最大のフラワーガーデン「ダラット市ガーデン」で、色鮮やかな花々を楽しんでみてはいかがでしょうか。夜には特産のダラットワインで乾杯すれば、ダラットの旅も大満足!のはずです。
ホーチミンから、ビーチリゾートのニャチャンに行く途中にあるダラット。趣きの異なる2つのリゾートを満喫する旅の計画も楽しそうですね。
■ダラットへのアクセス
バス:ホーチミンから約6時間〜8時間、ニャチャンから約4時間
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(2024/4/19更新)
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