写真:小林 理沙
地図を見るスペインの典型的な小都市は、このチュリーヤ(Chulilla)のように、住宅地が一箇所に密集しています。住宅地のある場所なら、徒歩15分で村全体を歩けるほどです。住宅地を抜けたところに着くと、村をまた別の角度から見ることができます。崖はまさに90度の垂直!山の緑と稀に見る地形、白い家々とのコントラストが大変ユニークな景色を作り出しています。
さあ、街歩きに繰り出してみましょう!
写真:小林 理沙
地図を見る村の広場からチュリーヤの街並みを見下ろしながら、20分ほど歩くとこの門が迎えてくれます。チュリーヤで一番高い位置に要塞跡があります。
14世紀のキリスト教徒によるレコンキスタやその後の戦争の後、要塞は役目を変え、15、16世紀には聖職者の牢屋となりました。だいぶ痛みがあったものを1980年代に修復されましたが、昔の形を留めるのはこの門のみです。何世紀も前には、戦いのために機能していたこの場所も、今となっては、住民の日課の散歩コースだったり、休みの日に山歩きに来る人たちに平和的な利用をされ、愛されている場所に生まれ変わっています。
写真:小林 理沙
地図を見る要塞跡へ続く山道からは、チュリーヤの美しい街並みがいろいろな高さから眺められます。家の色と屋根瓦の色が統一された景観美が楽しめます。目の前に広がる景色の中でも、とりわけ高い塔が目に止まります。ラ・ビルヘン・デ・ロス・アンヘレス教会の鐘塔です。この教会は、イスラム教のモスク跡に15世紀から16世紀にかけて建立されました。バロック様式の装飾が施されています。この教会の鐘が振られ、鐘の音が響き渡り時刻を告げる様子もよく見られます!
写真:小林 理沙
地図を見るトゥリア川が育んだ渓谷は、軽く山歩きをしたい方にもぴったりのところです。チュリーヤの役場のある広場から、地中海性らしいオリーブや、アーモンド、イチジクなどの木が生い茂る自然の中をゆっくり30分ぐらい歩くと到着するのはこの「青い水たまり」(el Charco Azul)です。水たまりと呼ばれるには大きすぎますが、奥の方へ目を向けると洞窟もあります。日差しがあるときには、水の色が青く見え、大変きれいですよ!
写真:小林 理沙
地図を見る土地面積60平方km、人口700人ほどの小さな村は、平日はお年寄りがのんびりと日向ぼっこをしているのを見るようなのどかなところですが、休みの日には、ヨーロッパのあちこちから、バックパックを背負ったスポーティーな若者たちが集うところでもあります。彼らの狙いはハイキング、もしくはロッククライミングです。渓谷にそびえ立つ岩が、彼らの目的地!日本人のロッククライマーの皆さんも、ぜひ登ってみませんか。
今回の記事ではご紹介できませんでしたが、チュリーヤには、湯治地もあり、主にスペイン国内から宿泊に来るお客さんが多いようです。バレンシア市から日帰り旅行にもぴったりの村ですが、心も体も湯治地でのんびり休めるのもまた、一つのオプションです!
チュリーヤの特徴的な自然と街並みの美しさを満喫するためには、上にご紹介したハイキングが一番です!街の広場から上に登り、要塞跡に行くコースと、下へ降りて行き「青い水たまり」のある渓谷を歩くコースのどちらもお勧めします。時間と体力のある方には、ぜひ両方お楽しみください!
全く観光地化されず、自然な形で存在しているバレンシアにもある美しい白い村に、遊びに行ってみませんか。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -