写真:安藤 美紀
地図を見るこの部屋は、かつてリビングだったところ。現在は、カラフルで強烈な太郎さんの作品が展示されています。
手のひらの形をした椅子の上に置かれた写真は、太郎さんと生涯の伴侶、岡本敏子さん。敏子さんは、天才と呼ばれた岡本太郎さんを公私ともに支え続けた女性。とっても優しい笑顔の女性で、エネルギッシュな作品たちを優しく包んでくれているような、そんな気がします。
そして、写真の反対側には、今にも動き出しそうな岡本太郎さんの等身大フィギュアが置かれています。想像していたよりも背丈が小さく(160cm前後でしょうか?)、「こんな小さな体からパワフルな作品が生まれていたんだ。。。」と思うと、驚きです。
美術館というと、撮影禁止になっている場所が多いのですが、岡本太郎記念館は全館写真撮影OK!という、カメラ好きには嬉しい美術館。思う存分、好きなだけ写真を撮る事ができるのも嬉しいPOINTです^^
写真:安藤 美紀
地図を見る太郎さんの作品が生み出されたというアトリエ。机の上には、たくさんの絵筆や切削工具などが置かれています。そして壁には、複数のキャンパス。油絵の作品も展示されています。
岡本太郎記念館は、単に完成された作品を見て回るだけでなく、こうして、作品を創る部屋まで公開されているのも、特徴的。途中まで開いた引き出し、無造作に置かれたキャンパスなど、今でも、岡本太郎さんがそこで作品を創っているかのような、ゾクゾクするような臨場感を味わうことが出来ます!
写真:安藤 美紀
地図を見るキャンパスだけでなく、テキスタイル(布や織物)にも興味を持っていた岡本太郎さんは、洋服、ハンカチ、ネクタイ、絨毯、ついには鯉のぼりまで。。。デザインのフィールドをどんどん広げていきました。
写真に写っているのは、太郎さんがデザインした甚平です。
「額縁入りの芸術鑑賞ではなく、生活環境そのものが芸術でなければならない」そう言っていた太郎さん。作品を眺めていると、その言葉の意味を理解できるような気がします。
シュールで奇想天外でありながらも、芸術というものを身近に感じられる空間です。
写真:安藤 美紀
地図を見る写真の振袖と帯は、1981年、京都にある着物メーカーと岡本太郎さんが共同制作した訪問着と着物です。この作品を作るため、太郎さんは3日間京都で缶詰になり作品を創った、というエピソードがあります。
赤や青や黄色の絵の具が、まるで色彩のシャワーのように、着物や帯を彩っていました。この振袖と帯は、ここでしか見ることが出来ない、世界でただ一つの直筆作品。2階へ上がると、すぐにこの作品が展示してあります。ぜひチェックしてくださいね^^
写真:安藤 美紀
地図を見る庭に出てみると、こちらにも太郎さんの作品が置かれています。庭の作品は、見るだけでなく、触れることも自由!変わった動物の置物や、刺々しい釣鐘、顔付きの椅子など、ところ狭しと作品が展示されています。
赤・緑・青・黄色の「すわることを拒否する椅子 」に、実際に座ってみると、そのネーミングに納得!椅子なのに、拒否されます(笑)。ぜひ、一度お試しを。
作品をゆっくり鑑賞したら、併設のカフェ「ア・ピース・オブ・ケイク 」で、お茶を飲むのがおすすめ。
カフェだけの利用も、もちろんOK!青山で買い物をして、ちょっと疲れた時に立ち寄るカフェとしても最適です。17:00〜18:30までの間、ハッピーアワーと呼ばれる時間帯になり、お酒とコーヒー紅茶が普段よりお得になりますよ。
疲れが溜まった時や、発想が行き詰まったときに岡本太郎記念館を訪れると、普段と視点がちょっと変わり元気がもらえます。私もそうですが、岡本太郎記念館は何度訪れても飽きないので、リピーターが多い美術館と言えるでしょう。
ありきたりで、退屈な芸術鑑賞に飽きてしまった方、新たな世界観を味わいたいという方は、青山の岡本太郎記念館に足を運んでみてください ^^
【岡本太郎記念館へのアクセス】
・住所 〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19
・お休み 火曜日
・開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:30)
・地下鉄「表参道」駅より徒歩8分
・入場料 600円
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(2024/3/29更新)
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