ディープすぎる神戸!こだわり店主が揃う「元町・高架通商店街」

ディープすぎる神戸!こだわり店主が揃う「元町・高架通商店街」

更新日:2015/06/19 14:50

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
神戸の元町は明治の開港から港町の文化を作ってきており、「元町商店街」はそんな流れをくむおしゃれでモダンな商店街です。
でもJRの線路の下にも商店街があるんです。「元町・高架通商店街」は「元町商店街」と並行するような位置にありながら、こちらの趣きは全く別。他ではめったに目にしないものがある「知る人ぞ知る」びっくりワールド。

神戸の中心にあるちょっと違った商店街に、あなたも足を踏み入れてみませんか。

「博物館?」こだわりのコレクション

「博物館?」こだわりのコレクション

写真:万葉 りえ

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神戸の中心にはいくつもの商店街があります。

にぎやかな商店街が多いので、「元町・高架通商店街」は、初めての人には「本当にここなのか?」と思われるかもしれません。神戸で人が多く集まる元町駅から神戸駅(ハーバーランド)にかけてなのに、入り口はちょっと暗め。しかし、その奥には個性派ぞろいの店が待っています。
ご心配なく。さぁさぁ、ず、ずーっと奥へ。

エレキギターが店頭に並べられていたり、CDやレコードなど、今では少なくなった音楽関係の店が小さな通りなのにいくつもあります。店の前にはワゴンにCDが積まれて、レコードが段ボール箱でドーン!さあ、何が入っているのかお楽しみ。
この商店街に掲げられている看板、『毎日が掘り出し市』そのまま。

また、「売り物」なのか、店主さんが趣味で集めたコレクションを展示されているのか定かではありませんが、一つのアイテムについて、バリエーション豊かにびっしりと並べている店もあります。フィギュアあり、船の大型模型あり、そして「こんなにあるのか」とあきれるほどのコンバースのスニーカー、等々。
まるで、博物館などのコレクションのコーナー。凝ったものが多いので、よーく見てくださいね。

懐かしき品々がたくさん

懐かしき品々がたくさん

写真:万葉 りえ

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骨とう品店の部類に入るものでは、ちょっと懐かしい昭和のかおりがする食器や日用品の数々を置いている店から、届け出を出して所持しなければならない刀まで。これまた、個性派ぞろいです。
中には、日清・日露戦争時代を描いた映画の中でしか見ないような金ボタンが輝く軍服まで。いったいどういういきさつで?と、不思議なものも陳列されていますよ。

また、私たちは毎日様々な電化製品に囲まれて暮らしているわけですが、時代とともに大きく形が変わっていったものや、すでに大手家電量販店の店頭から消えていったものがありますよね。しかし、そういったものの中には、新しくなくても、趣味だったり、実用性の面からも欲しいと思われている商品があります。この通りには、そんな家電ばかりを集めた店も。品物には入れ替わりがあるのですが、見たら、急に思い出がよみがえって買い求めたくなるものが待っているかもしれません。

書店も個性派が揃っています

書店も個性派が揃っています

写真:万葉 りえ

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その次に紹介したいのが古書店です。
「古書なんて、大手チェーン店で買えるじゃない」と思ったんじゃありませんか。いえいえ、違います。

大手中古本ショップでは見ない、もしくは取り扱っていないような本の宝庫。大手では、少し前に映画化された本や人気作家のたくさん出回っていた本が中心ですよね。
しかし、この通りではそういう本はほとんど目にしません。かわりに、店主さんのセンスなのか好みなのかわかりませんが、「こんな本があったんだ!」という本がいろいろ。
しかも手に取って見られるうえに、お手頃価格。つい、買ってしまいたくなりますよ。

美味しいおやつは如何ですか

美味しいおやつは如何ですか

写真:万葉 りえ

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見上げると、看板の上にはもっと古い看板。いったいいつごろからここで店をされているのかわかりませんが、年季がはいった看板から想像すると、かなりの年月が経っているようです。
店の奥が菓子工房になっていて、製造直売。お店の作りもシンプルですが、一つ一つ包まれているお菓子にも必要以上の装飾はありません。また、多種を作るのではなく、限定した種類を作られているようです。外見でごまかさず、中身で勝負といったところでしょうか。

箱売りもされていますが、ばら売りも対応していただけます。元町〜神戸駅間の中間ぐらいに位置するお菓子屋さんです。ちょうどおなかがすいたころ、おやつにひとついかがですか。

新しい個性店

新しい個性店

写真:万葉 りえ

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ここまで読まれて、古いものばかりの商店街なのかと思われたかもしれませんが、近ごろはこんなかわいい店もできてきました。このイラスト、きっとどこかで目にしたことがあるのでは。

マツバラマサヒロさんのイラストスタヂオです。

ありきたりのお土産ではないものを探していたなら、手ごろな額などはよさそう。小さなお店ですが、ガラス張りで店内に置いてある絵もよく見えます。なごめるイラストは、自分自身にも元気をくれるお土産になるかもしれませんね。

おわりに

神戸の高架下に続く商店街は三ノ宮〜元町〜神戸駅間にあるのですが、中間の元町駅を境に雰囲気が変わります。

三ノ宮〜元町駅間は観光ガイドブックでも取り上げられることが多く、凝った作りの店もあって、バリエーション豊かで楽しい通りです。
そして、「元町商店街」と並行するように通る元町〜神戸駅間になると、「知る人ぞ知る」という、ちょっとミステリアスな雰囲気!
しかし、近頃は、ほかにはない個性的な店の魅力で、スマホを片手に歩く人が増えてきました。

ここで、一味違う神戸を楽しんでくださいね。

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