実は大阪人も聞かれて困る。大阪にある不思議な建造物3選

実は大阪人も聞かれて困る。大阪にある不思議な建造物3選

更新日:2015/05/25 17:39

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
大阪市中心部には、普段素通りしてしまうほど景色と馴染んではいるものの、改めて聞かれると「これって何だっけ?」と不思議に思う建造物がいくつかあります。中には梅田(大阪駅)近辺にあってしょっちゅう前を通っているけど、言われてみないと気付かないものも。今回は大阪人も聞かれて困る建造物を3つご紹介します。

「斬新なオブジェでしょ」←間違いです

「斬新なオブジェでしょ」←間違いです

写真:東郷 カオル

地図を見る

大阪駅(梅田駅)の阪急前交差点と阪神前交差点の隙間の三角地帯に鈍く光る5本の不思議な建造物。まるで地中からにょきにょきと生える、生命のある柱のよう。あまり気に留める人はいませんが、マニアの間だけでは結構有名な建造物。
一見、新鋭デザイナーの斬新なオブジェに見えないこともありませんが、実はこれ、地方から出てきた人や外国人観光客を悩ませる、大阪地下の迷宮「ホワイティうめだ」の通気口。正式名称を「ホワイティうめだ吸気塔」といいます。まさに巨大地下街の生命線。ここを塞がれたら大阪人もお手上げです(笑)。この「ホワイティうめだ吸気塔」、昭和を代表する数々の建築を手がけた村野藤吾氏によるものだというから、驚きです。ただの通気口に見えないのも納得ですね。

曾根崎警察署の前からはこの通気口が良く見えますが、上から眺めてみたい方は、阪急百貨店うめだ本店の上にある梅田阪急ビルオフィスタワー15階のスカイロビーがおすすめです。タリーズコーヒーも入っているフロアで、どなたでも自由に出入りできます。

「あ〜、USJね!」←間違いです

「あ〜、USJね!」←間違いです

提供元:hiromitsu morimoto

https://www.flickr.com/photos/hetgacom/地図を見る

この建物、ちょうど淀川の対岸から見ると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と重なるので、USJと思っている大阪人も多いのですが、実は2001年に完成した此花区にある「大阪市環境局舞洲工場」というゴミ焼却場。
遊び心のある外観は、オーストリアの芸術家フンデルト・ヴァッサー氏のデザイン。五輪誘致のためにインパクトのある建物を!という名目で斬新なデザインを起用して建てられたのですが、ゴミ焼却場という負のイメージを払しょくすべく取り入れた遊び心のあるデザインが、後に大阪市の「無駄遣い」を表す代表的な建物として注目を集めるはめに。今では立派な観光スポットとしても扱われており、結果オーライというなんとも大阪らしい建物なのです。
お時間の許す方は、是非USJとセットでお立ち寄りください。

みんなハッピー♪大阪的解決方法

みんなハッピー♪大阪的解決方法

写真:東郷 カオル

地図を見る

大阪人にとってはこのビルのどこが不思議なのかわからないのですが、地方から訪れる人にとっては驚きの建物のようです。ただ、「TKPガーデンシティ大阪梅田」というビルに高速道路が突っ込んでいるだけなのですが…。

どうしてこのような構造になったかというと、地権者が老朽化した社屋を建て直そうとしたところ、都市計画で高速道路が通ることになっていて建設許可が下りなかったというのです。これには地権者も阪神高速道路公団も譲らず、5年に亘る交渉の末に、双方「ビルに高速道路を通す」ということで納得。
もちろん実際のところは「じゃあ、ビルに高速道路、通しとこっか!」みたいな簡単なノリではなかったでしょうが、このような発想が生まれるのも大阪ならではなのかもしれませんね。

ビルに高速道路が突っ込んでいますが、ビルに車が突っ込んでいるわけではありませんので、危険はありません。

大阪の街の楽しみ方

大阪への旅行で楽しみなのは、グルメや、派手な看板のある道頓堀の景色や、ショッピングなどが多いと思われますが、大阪のなにげない街並みもよく観察してみると不思議なものがいっぱいで楽しめます。
大阪にはおもしろ建造物だけではなく、大阪が「大大阪」と呼ばれていた時代のレトロビルが残るオシャレな雰囲気のエリアもありますので、そちらのエリアもおすすめです。
レトロ建造物のエリアは下記のMEMO欄でご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -