ひたすら海沿いを走る!とびしま海道のサイクリングは今治からフェリーがオススメ

ひたすら海沿いを走る!とびしま海道のサイクリングは今治からフェリーがオススメ

更新日:2015/05/14 12:18

しもちんのプロフィール写真 しもちん
「とびしま海道」というサイクリングスポットをご存知でしょうか。
広島県呉市から愛媛県今治市の岡村島まで、7つの橋で結ばれたエリアです。
四国方面へ橋は繋がっていませんが、しまなみ海道より高低差が少なく、ひたすら海沿いを走るコースはサイクリングに最適!
しかし、唯一の難点は島内にレンタサイクルがほとんどないということ。
そこで今回は、今治側で自転車をレンタルしてフェリーに乗るルートをご紹介します。

フェリーからの絶景。

フェリーからの絶景。

写真:しもちん

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今治港から岡村島までは「第二せきぜんフェリー」と「快速旅客船第三徳海」が、それぞれ1日4往復ずつ運航しています。レンタルした自転車をそのまま持ち込めるのはフェリーのみなのでご注意を。所要時間は80分程度です。
また、フェリー乗り場で簡単な質問に答えれば「せとうちサイクルーズPASS」を発行してもらえます。提示すれば自転車持ち込み代金が少し割り引きになるので、チケット購入時に一緒に作ってもらいましょう。

なお、レンタサイクルは朝の営業開始が8時30分や9時頃からの場所がほとんどなので、始発の8時25分今治港発のフェリー(2015年5月現在)に乗るのならば、前日から1泊2日で自転車をレンタルしておいた方がよいでしょう。始発を逃すと次の便は昼の12時発になってしまうので、たっぷりサイクリングを楽しみたい方には少し物足りないかも。岡村島から今治港への終発フェリーは16時15分発と少し早めの時間なので注意が必要です。
今治駅周辺のホテルは駐輪場が充実していたり、客室内への自転車持ち込みが可能な施設も多いので、事前に宿に確認しておきましょう。

フェリーに乗れば絶景の連続!しまなみ海道の来島海峡大橋を下から眺められるのもフェリーならではの醍醐味です。

海沿いを走る!

海沿いを走る!

写真:しもちん

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岡村港に到着後は海岸沿いのサイクリングを楽しみましょう!推奨ルートには、しまなみ海道のようにブルーラインが引かれていますが、基本的には島の外周はどちらから回っても問題なし。車の交通量も少なく、信号も下蒲刈島に1ケ所あるだけなので、のんびり自分のペースで走れます。

とびしま海道は全ての橋と島の外周を走行すると96キロ、推奨ルートの往復で62キロと中々の距離があります。全速力で走り抜ける方は別ですが、のんびり走る方々は帰りのフェリーの時間に合わせて自分にあったコースを選ぶのがポイントです。
始発のフェリーで来ているなら豊島大橋あたり、昼のフェリーで来たのなら大崎下島にある重要伝統的建造物群保存地区・御手洗(みたらい)エリアあたりまでが程良いコースではないでしょうか。
何処を走っても、ひたすら海沿いを走るので気持ちよさは格別です。

青空に映える岡村大橋。

青空に映える岡村大橋。

写真:しもちん

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とびしま海道は7つの島が7つの橋で本州と繋がっています。
フェリーで岡村島から入った場合、最初の橋がこの「岡村大橋」。
ニールセンローゼ橋と呼ばれる美しいアーチ橋ですが、この橋のもう一つの目玉は橋の途中に愛媛と広島の県境があること。道路や橋桁に県境表示がたくさんあるので、記念撮影も忘れずに。道路上を撮影する時は行き交う車に気をつけましょう。

ここから先の中ノ島(中の瀬戸大橋)、平羅島(平羅橋)、大崎下島(豊浜大橋)、豊島(豊島大橋)、上蒲刈島(蒲刈大橋)、下蒲刈島(安芸灘大橋)は全て広島県。
安芸灘大橋は自動車やバイクは有料ですが、自転車と歩行者は無料。それ以外の橋はすべて自動車も自転車も通行料は不要です。

多島美。

多島美。

写真:しもちん

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とびしま海道は基本的に海岸沿いを走るので平坦なルートが続きます。それでも橋を渡る時は少しだけ高い場所へ上ります。そこからはご覧のように青い空、青い海、緑の島々といった多島美が堪能できます。場所によっては柑橘類の段々畑があったり、漁港が一望できたりとバリエーションも豊富。
なお、上り坂といっても一部を除けば比較的ゆるやかな傾斜が多く、無理せず走れるので安心です。

カフェでのんびり。

カフェでのんびり。

写真:しもちん

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サイクリングの途中ではグルメスポットも忘れずに。
お食事系ならば豊島の路地裏にある「マリちゃん」の太刀魚を使用した豊島ラーメンや、大崎下島・御手洗地区の「脇坂屋」の穴子重など人気店も豊富。

また、岡村港の目の前にある「まるせきカフェ」は、東京から移住された地域おこし協力隊のご夫婦がオープンさせたお店。島の方にも人気の焼きたてパンや、ドリンクなど軽食中心のカフェですが、港からの風が通り抜ける店内で過ごす穏やかな時間は、とびしま海道のサイクリングを締めくくるのに相応しいスポットです。

最後に。

フェリーでアクセスしたり、レンタサイクルも1泊2日で借りたりと、準備は大変かも知れませんが、大自然を満喫できる「とびしま海道」は自転車好きの方にはオススメのスポットです。
もちろん本州側では陸路で繋がっていますので、車や持ち運び可能な自転車をお持ちの方は、そちらからのルートでもOK。
爽やかな潮風を浴びながら、思う存分サイクリングを楽しみましょう!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/07−2015/05/08 訪問

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