ダム好き必見!中部地方を代表する「岩屋ダム」と「牧尾ダム」を巡る旅で人気のダムカードもゲット!

ダム好き必見!中部地方を代表する「岩屋ダム」と「牧尾ダム」を巡る旅で人気のダムカードもゲット!

更新日:2015/05/25 18:46

内陸県の岐阜・長野両県は各地を流れる川の水源があり、人々が生活する水の多くを両県のダムに依存しています。特に東海地方の水の多くは、岐阜県の飛騨川水系と長野県の木曽川水系から取水しており、この飛騨川と木曽川の恵みがあってこそ、不自由なく使えています。今回の旅は人々の貴重な水がめである2か所のダムを巡り、水の大切さやありがたさを感じてみる旅のご案内です。人気のダムカードもゲットできますよ!

飛騨川の支流、馬瀬川を堰き止めて造られた「岩屋ダム」

飛騨川の支流、馬瀬川を堰き止めて造られた「岩屋ダム」
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旧馬瀬村(現下呂市)を南北に流れる馬瀬川は、特別天然記念物のオオサンショウウオが生息する清流。上流部ではイワナ、下流部ではアユなどの川魚も多く生息しているため、流域は釣りも大変盛んです。この馬瀬川を堰き止めて造られた「岩屋ダム」は、東海地方の水がめとしてとても重要なダム。愛知、岐阜、三重県の上水道としてだけでなく、工業用水の供給、水力発電も担う多目的ダムのため、東海3県の人々にはなくてはならないダムなのです。

「岩屋ダム」によって堰き止められた人造湖は「東仙峡金山湖」と名付けられ、飛騨川流域最大の湖となっています。また、秋の紅葉の時期には多くの人が訪れます。

飛騨地方の幹線道路、国道41号線につながる「ささゆりトンネル」が開通してから、アクセスも容易になりました。また、高速道路を使ってアクセスする場合は、中央道中津川ICから80分ほどです。

ダムの上からは足がすくむような風景が見られます!

ダムの上からは足がすくむような風景が見られます!
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「岩屋ダム」は、ダムの上(堤頂)から下流部を見るととてもスリリング。車も駐停車できますのでぜひご覧ください。岩石を積み上げて造られた「ロックフィルダム」と呼ばれるダムのため、敷き詰められた石が下の方までびっしりと張り付くように広がっています。

下流部の反対方向は、人造湖の「東仙峡金山湖」の風景が広がります。交通量も少ないため、鳥のさえずりが遠くからも聞こえてきますよ。

ダムの上からの見学が終わったら、展示館の展望台にもぜひ立ち寄ってみてください。「岩屋ダム」についての案内放送がボタンひとつで聞くことができます。

平日に限られますが、あらかじめ申し込みをしておくと、ガイドによるダムの説明や操作室(集中監視制御室)の見学も可能です。

「岩屋ダム」のダムカードを手に入れよう♪

「岩屋ダム」のダムカードを手に入れよう♪

ダムの見学が終わったら、管理署に行って「ダムカード」を手に入れたいですね。「ダムカード」は、ダムに対する認識や理解を深めてもらうために作られたカードで、訪問者だけが手に入れることができる貴重なものです。「岩屋ダム」では平日、休日問わず午前8時30分から午後5時まで配布されます。玄関にあるインターフォンでダムカードを希望すると、係りの人が持ってきてくれるシステムです。

御嶽山の麓に位置する木曽川水系の「牧尾ダム」

御嶽山の麓に位置する木曽川水系の「牧尾ダム」
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「岩屋ダム」は飛騨川の支流に位置していましたが、次は長野県にある「牧尾ダム」を訪れます。「牧尾ダム」は木曽川の支流である王滝川を堰き止める形で造られており、御嶽山南麓に降った雨の多くがこの王滝川に流れ込みます。愛知県を縦断するように流れる愛知用水の水源はこの「牧尾ダム」によって貯められた水なのです。

「牧尾ダム」は「岩屋ダム」と異なり、ダムの上(堤頂)は見学できないので、下から見上げる形で見学します。写真にあるような放流シーンはいつも見られるとは限りませんが、水を放流している時は、よりダムらしい姿が見られますよ。

「牧尾ダム」によって堰き止められた人造湖は「御岳湖」と呼ばれ、雄大な風景が広がっていますが、2014年9月に起きた御嶽山の噴火によって、ダム湖から流れる水は今も若干の濁りが見られます。

アクセスは中央道中津川ICから90分ほど。木曽川沿いを走る国道19号がアクセス道路となります。「牧尾ダム」までのルートは、風光明媚な「寝覚の床」などの観光スポットや道の駅も点在しています。

「牧尾ダム」でもダムカードはもらえますよ♪

「牧尾ダム」でもダムカードはもらえますよ♪

「岩屋ダム」同様「牧尾ダム」でも、ダムカードが配布されています。ダムの横にある牧尾管理所で、平日、休日とも午前8時45分から午後5時15分まで配布しています。ただし、予定よりも早く管理所が閉まってしまうこともあるため、なるべく早めに訪問するとよいでしょう。

「牧尾ダム」のダムカードの裏には、地元木曽町や王滝村の名産や特産品の紹介などもされており、各ダムカードの裏に書かれた情報を見比べるのも、ダムカードの面白さでもあります。なかにはダムカードを集めるのを趣味としている方やダムマニアなどもいて、最近はたかがダムとは言えない立派な観光施設となっています。

おしまいに

ダムの見学は自由にできますが、係員の説明を聞きながらダムを見学できる平日の見学が特におすすめ。あらかじめ予約をする必要がありますし、人数の制限もありますが、ダムの建設にかかわる歴史や、洪水を防いだり、飲料水を確保したりするために重要な役割を担っているということがわかることでしょう。どちらのダムも中央道の中津川ICを拠点にすると便利。沿線の観光スポットも少なくないので、楽しくドライブしながらダム巡りができますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/06 訪問

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