小さい町の大きな「子供祭り」〜ディンケルスビュール、ドイツ・ロマンティック街道〜

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小さい町の大きな「子供祭り」〜ディンケルスビュール、ドイツ・ロマンティック街道〜

小さい町の大きな「子供祭り」〜ディンケルスビュール、ドイツ・ロマンティック街道〜

更新日:2017/06/27 17:14

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

ディンケルスビュール[Dinkelsbühl]は、ドイツ観光で人気のロマンティック街道沿いの町のひとつです。15世紀までに築かれた城壁の中には、木組みの建物が多く残っています。7月中旬に10日間にも及び開催される「子供祭り」は、小さな町全体が活気にあふれ、連日さまざまな催し物が行われます。

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タイムスリップ!中世の町ディンケルスビュール

タイムスリップ!中世の町ディンケルスビュール

写真:小谷 雅緒

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ディンケルスビュールはロマンティック街道沿いの町々の中では、それほど規模が大きくありません。ツアーで行く場合、せいぜい30〜40分程度の散策か、駆け足ツアーなら通過してしまうほどです。団体客が宿泊できるようなホテルもありません。

子供祭り[Kinderzeche]は、30年戦争(17世紀前半)の中、町が敵のスウェーデン軍に包囲され、破壊されそうになったとき、子供たちが敵の将軍に慈悲を乞い、心を打たれた将軍は町を解放し、町の人々は子供たちに感謝をしてもてなした、という逸話が由来です。祭りで行われる歴史パレードでは、沿道の関係者と思しき家族や親せきが、パレードする子供たちにお菓子を配ります。

タイムスリップ!中世の町ディンケルスビュール

写真:小谷 雅緒

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祭りは毎年7月中旬に10日間にかけて、歴史パレードやダンス、音楽、歴史劇などが行われ、城壁外ではバザールが開かれます。

この祭りは、完全に地元の人が自分たちのために楽しむ祭りといえます。観光客よりも関係者の方が多いのではないかと思うほど、ローカルムードでいっぱいです。

「子供祭り」というくらいですから、子供が主役ですが、実際にはあらゆる年齢層が祭りに参加します。人口1万人強の小さなまちに、これだけ小さな子供や若者がいるのか!と驚くほど、まちは活気にあふれます。

地元民の地元民による地元民のための祭り

地元民の地元民による地元民のための祭り

写真:小谷 雅緒

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祭りは例年7月中旬以降、2回の週末を挟んだ10日間設定されます。祭りとしては極めて長い会期といえるでしょう。しかし、訪問のチャンスには気を付けたいです。開催中は常に何かしらのプログラムが組まれていますが、有料プログラムも多く、独語が理解できないと楽しめない内容も少なくありません。

最大の見どころは何といっても歴史パレードです。これは会期中、毎日曜14時にしかありません。行くならば、ぜひこのタイミングを狙いたいです。詳細を事前にウェブサイトでチェックしておきましょう。

子供祭りのプログラム見学は有料

子供祭りのプログラム見学は有料

写真:小谷 雅緒

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ディンケルスビュールの旧市街は、完全に城壁に囲まれており、各城門にて見学券(2017年は5ユーロ)を購入することになります。券は小さな木札で、これをバッグやベルト穴に通して、旧市街にいる間は携帯します。

タイミング的に何もプログラムが行われていないとき(例:夕方から夜までのインターバル、夜〜朝)は無料(単にノーチェック)で通過できますが、屋外のプログラム(パレードやダンス)開催前後は、旧市街の多くの通りにチェックポイントが設けられ、木札なしでは自由に出入りできなくなります。

また、屋内のプログラム(劇や音楽会)なども観覧は別料金です。

なお、自家用車で来た場合は、城壁外の駐車場を利用します。城壁内のホテルに宿泊する場合、城門にてその旨を伝えると、通してくれます。係りは必ずしも英語が上手とは限りませんので、ホテルヴァウチャーなどを見せると良いでしょう。

ただし、城壁内は臨時の車両規制により、通行止めや駐停車禁止箇所だらけになります。ナビも役に立ちにくく、ホテル予約時にホテル専用駐車場も予約しておくことをお勧めします。

にぎやかな歴史パレードは必見

にぎやかな歴史パレードは必見

写真:小谷 雅緒

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有料観覧席(写真右側)もありますが、おすすめはパレード沿道のレストランやホテルのテラス席。ランチを兼ねて、13時頃から席に座っていればよいのです。特別な屋台を設置する店もありますが、たいていのレストランが通常メニューで食事を提供しています。ビールを飲みながら見学できるのは、なんとも幸せです。

また、パレード沿道沿いにはホテルも何軒かあるので、ホテルの部屋から眺めることも可能かもしれません。この写真はホテルの部屋からの撮影です。

にぎやかな歴史パレードは必見

写真:小谷 雅緒

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歴史パレードの主役はもちろん子供たちですが、スウェーデン軍や馬車、ユニークなのは乞食(写真)や負傷者を担当する人たち。化粧も衣装もばっちり!演技が光っています☆マーチングバンドもかつらをかぶって扮装しています。

なお、乞食役は沿道の人に「お恵みを〜」と寄ってくるので、1ユーロ程度「恵んで」あげると、お返しにキャンディーなどお菓子をくれます。

にぎやかな歴史パレードは必見

写真:小谷 雅緒

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沿道ではパレードに参加する人々を応援する家族や知り合いが、パレード中に飲み物や食べ物を差し入れしたり、警備の警官も差し入れをもらったり、全体的にのんびりしていて、このユルさがローカルっぽいです。

パレードは2時間近く続きます。好天に恵まれたらば、あまりの日差しの厳しさと暑さに耐えられないかもしれません。パレード見学場所確保の際に意識しましょう。

宿泊者には特権が!

宿泊者には特権が!

写真:小谷 雅緒

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大きな祭りなので、宿の確保はたいへんだと思っていませんか?小さな町故、そしてサイズの限られた歴史的建築物ばかりのため、逆に団体が泊まれるサイズのホテルがありません。そのため、城壁内ホテルの宿泊は、個人客の特権です。ディンケルスビュールは元々観光地であるため、小さいながらもホテルは少なくありません。2か月くらい前の予約でも、チョイスは豊富です。

祭り開催期間中は毎晩21時より、名物の「夜警」が行われます。カンテラの明かりで町を警らする様子は中世さながら。また、花火が打ち上がる日もあります。

日によっては朝7時に子供によるマーチングバンドのパフォーマンスが!誰もいない、そして(ほぼ)誰も見ていない旧市街をトランペットや太鼓の音が響きます。

*写真は青年たちによる剣の舞。重ねた剣の刃の上に一人を乗せ、頭上高く持ち上げる。

子供祭り開催中のディンケルスビュールに行くには

前述の通り、宿泊者以外は車で城壁内に入ることはできません。城壁外の各所にある駐車場を利用します。中心部まで距離がありますが、駐車場によってはバザール会場に近いです。

ディンケルスビュールに鉄道駅はありません。会期中はロマンティック街道バスを含む公共バスも城壁内に入れません。バスでディンケルスビュールを目指し、城壁内で宿泊を予定される場合、荷物の運搬には注意しましょう。何せ道は石畳み、スーツケースを転がすことができません。臨時バス停から多少の距離があることを覚悟しましょう。

ついでに、ホテルの多くが歴史的建築物で、館内エレベーターがないところがほとんどです。小さいホテルばかりなので、ポーターもいません。男性スタッフがいれば助けてくれるでしょうが・・・。重たいスーツケースの運搬がネックです。

2017年度は7月14〜23日に開催されます。期間中にロマンティック街道を訪れるなら、タイミングを意識してみてくださいね。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/21−2013/07/22 訪問

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