写真:まつり はるこ
地図を見る「ワット・サマーンラッタナーラーム」の目玉は何と行ってもピンクのガネーシャ(写真)だ。ゆったりと寛ぐように寝そべるガネーシャ。そのド派手な色使いと、巨大さに驚くこと間違いなし!
ちなみにガネーシャはヒンドゥー教の神様。国民のほとんどが仏教徒という敬虔な仏教国タイで、なぜヒンドゥー教の神が!?と思うかもしれない。しかし、商業や学問の神で、万難を排し財運をもたらすとされていることから、タイではガネーシャの人気が非常に高く、これを祀る寺院も少なくないのだ。宗教を超えて、といったところだろう。
ガネーシャの周りには小さなネズミがいる。このネズミはガネーシャの使い。願い事はネズミを通して伝達してもらうというシステムだ。生まれた曜日によって色が決まっている。願い事を右から左へ受け流されてしまわぬよう、ネズミの左耳を手で押さえ、右耳に願いを囁こう。
(日曜:赤、月曜:黄、火曜:ピンク、水曜:緑、木曜:オレンジ、金曜:青、土曜:紫)
写真:まつり はるこ
地図を見るワット・サマーンラッタナーラームの側を流れるバーンパコン川。この川に浮かぶ蓮の浮島も見逃せない。川岸から通路が設えてあり、川に浮かぶ大きな蓮に上陸することができる。
某テーマパークのパレードのフロートのような印象だが、比較すると10倍以上の大きさ。島を1周するように鉢が並べられており、お布施を入れながら周れば願い事が叶うというありがたい仕組みだ。
写真:まつり はるこ
地図を見る名だたる高僧たちも鎮座している。ただし蝋人形。マダム・タッソーも顔負けのクオリティである。
このような像がいたるところにあり、中にはちょっと平たいドラえもん風の像や、ちょっぴりお洒落をしてしまったサングラス姿の小坊主たちまで。いずれももれなくお布施箱が付いている。サングラス姿の小坊主にはさすがに悪乗り感を感じてしまうが、ここは敬虔な仏教国タイ。参拝者は皆いたって大真面目に、サングラス小僧たちを拝んでいる。なんとも不可思議なこの光景を目にするだけでも、行く価値はあるぞ。
写真:まつり はるこ
地図を見る敷地内にぎっしりと建ち並ぶさまざまな施設や仏像。中国寺院テイストの極彩色の仏塔があるかと思えば、2対の龍、家族連れの鹿、そして穏やかな表情をした陶磁器風巨大観音様……といった具合だ。その様はまさに極楽浄土。タイ人がこぞってお参りに詣でるのも頷ける。
写真:まつり はるこ
地図を見る門前にはさまざまな屋台が出て、ちょっとした市場の様相。バーンパコン川で獲れるエビの塩焼きや魚をはじめ麺類などの屋台もあり、食事を取ることもできる。
また変わったところでは、鯉に哺乳瓶に入った餌をあげるというアクティビティも。こちらも20バーツほどのお布施が必要だが、傾ける哺乳瓶に鯉が群がる様は日本では見られない光景だ。
鯉だけでなく山羊バージョンもあるので、ぜひ試してみてほしい。
「ワット・サマーンラッタナーラーム」までは、バンコクのエカマイからバス、ソンテウを乗り継いで行くことができる。しかし少々分かりにくく、乗り継ぎの時間がかかることもあるので、時間のない旅行者はバンコクからタクシーをチャーターする方が楽だろう。
周辺は静かな農村地帯だが、近くには古い歴史を誇る100年市場などの見どころもあるので、併せて訪れてみるのもお勧めだ。
ただし、週末ともなると家族連れ、ご近所連れで非常に混み合うので、早めの時間帯に訪れよう。
“崇高な寺院”という既成概念を持ったまま行くと、とんだがっかりスポットになってしまうかもしれない……しかし、ここは崇高なアミューズメントパーク。極楽浄土アトラクションを楽しむつもりで行って欲しい。
ピンクのガネーシャをはじめ、フォトジェニックな像たちが待っている。
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(2024/4/26更新)
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