写真:カノオミツヒサ
地図を見るまずは館山駅へ向かいましょう。高速バスを利用すれば、東京駅・新宿駅から約2時間。羽田空港からですと、1時間40分ほどです。駅からは路線バスに乗り換え、約10分の「城山公園」バス停で下車しましょう。目の前には公園のゆたかな緑。丘の上には館山城の姿が見えます。公園内を進むと、5分ほどで「館山市立博物館(本館)」に着きます。
展示は2フロアに分かれており、1階にあるのは歴史展示室。古墳からの出土品や、戦国大名として名を馳せた里見氏にちなんだ資料などを通して、当地の歩みを知ることができます。2階には民俗展示室があり、ここでは農民の暮らしを伝えています。母屋や物置などが再現されており、並んでいる農具を見ていると、まるでその時代に迷い込んだかのようです。
日曜・祝日には歴史教室「甲冑を着よう」が行われていて、甲冑の特徴や歴史について学べるほか、実際に甲冑を着用することができます。武士の気分を、ちょっとだけ味わってみませんか?
見学を終えたら、「里見城ノ跡石碑と千力猿」を見に行きましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「館山市立博物館(本館)」を出て、坂を5分ほど上ると、「里見城ノ跡石碑と千力猿」が見えてきます。
「千力猿」は、当地に伝わる民話に登場します。お話では、かつて里見家で千人力の怪力を誇る猿が飼われていました。しばしば戦にも出陣し、戦場でも大活躍。しかし、猿使いの家老が留守の間に敵に攻め込まれ、最後はお城もろとも火に包まれてしまったそうです。(諸説あります)
真偽のほどは定かではありませんが、近くの民家では千力猿のものという頭蓋骨が残されていて、お話をひっそりと今に伝え続けています。
さて、次は館山城へ向かいましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「里見城ノ跡石碑と千力猿」の正面には、白壁の美しい立派なお城「館山城」が建っています。「館山城」は元々、1580年頃に里見氏によって築城されました。現在の姿は、1982年(昭和57年)に建てられたものです。
城の内部は、「八犬伝博物館」になっています。館内には、江戸時代に曲亭(滝沢)馬琴によって著わされた『南総里見八犬伝』の資料を数多く展示。全106冊もの版本ほか、庶民の娯楽として親しまれた双六などが、ところ狭しと並んでいます。特に名場面を描いた錦絵は、ストーリーを知らなくても面白いですよ。
また、NHKで1973年(昭和49年)から放送されていた人形劇『新八犬伝』の、人形や台本も展示。辻村ジュサブローさんが手がけた人形は、いまでも魅力にあふれています。当時のビデオも放映されていますので、坂本九さんの流れるような名調子とともに、生き生きとした人形の姿を見ることができます。
続いては、館山城の天守閣へ参りましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「八犬伝博物館」の最上階は、館山城の天守閣です。外廊下をぐるりと1周できるので、周辺の様子を見てみましょう。
海側を望むと、眼下には館山の市街地。そして、美しい館山湾が広がります。写真の中央、海の真ん中に白く突き出ているのは、沖合い約400mまで伸びる「館山夕日桟橋」です。桟橋の手前には、館山の観光拠点“渚の駅”たてやまの姿も見えます。天気の良い日は、遠くに富士山を確認することができますよ。
山側へ回ると、うって変わってのどかな田園風景。ビニールハウスが太陽の光を集め、その奥には低い山がいくつも続いています。一国一城の主になったつもりで、天守閣から360度のパノラマを楽しみましょう。
いかがでしたか?「館山市立博物館(本館)」では、館山の歴史にふれ、戦国武将・里見氏にまつわる資料やお話とともに、人々の暮らしを追体験できます。また、「館山城(八犬伝博物館)」では、『南総里見八犬伝』の世界に引き込まれ、天守閣に上れば殿様気分を味わえます。「城山公園」を巡るだけで、色々なシチュエーションが楽しめますよ。
みなさまも是非、館山の「城山公園」を訪れてみてください。
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(2024/4/20更新)
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