アルルの女も男も子供も伝統衣装で大集合!「衣装祭」はプロヴァンス随一の祭り

| フランス

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

アルルの女も男も子供も伝統衣装で大集合!「衣装祭」はプロヴァンス随一の祭り

アルルの女も男も子供も伝統衣装で大集合!「衣装祭」はプロヴァンス随一の祭り

更新日:2017/06/29 14:10

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

短編小説(&戯曲&音楽)『アルルの女』や、ゴッホゆかりの地としても有名なアルルは、仏プロヴァンス地方の中でも人気観光地のひとつです。春から秋にかけてイベントの多いアルルにて、特に華やかなのが「衣装祭」。2017年は7月2日に開催されます。伝統衣装をまとった地元民が総出で盛り上がる、伝統文化継承を意識したお祭りです。

- PR -

1903年からの歴史を持つ 「衣装祭(Fete du Costume)」

1903年からの歴史を持つ 「衣装祭(Fete du Costume)」

写真:小谷 雅緒

地図を見る

衣装祭は、プロヴァンス語やプロヴァンスの伝統文化継承に力を注ぎ込んだ、詩人フレデリック・ミストラル(ノーベル文学賞受賞)が提唱したお祭りです。毎年7月第一日曜に開催されます。伝統衣装に身を包んだアルル周辺の地元民約500人が参加し、町の中心部から古代劇場までパレードします。

パレードの最後には、純白の衣装をまとった「アルルの女王」が優雅に登場。その後、古代劇場でイベントは続きます。

「アルルの女王」が選ばれるのは3年に一度。選出の条件には、まず第一にアルル生まれであること、そしてプロヴァンス語を習得しているといった、厳しい基準が設けられています。ちなみに、次回は2017年が「アルルの女王」の選出年です。

本物のアルルの女に会いたくて

本物のアルルの女に会いたくて

写真:小谷 雅緒

地図を見る

プロヴァンス地方では、各地にローマ遺跡が見られます。ここアルルはローマ時代に首府が置かれ、現在も円形闘技場や古代劇場、プロヴァンス最大の浴場など数多くのローマ遺跡が点在しています。また、中世の建築物も少なくありません。

そうした歴史的な背景を持つアルルでは、年間を通して民俗色の濃いイベントが多く開催されています。特に大きなイベントがこの衣装祭なのです。

本物のアルルの女に会いたくて

写真:小谷 雅緒

地図を見る

とはいえ、イベント内容はごくシンプル。伝統衣装のアルル人が延々とパレードするのですが、これでもか!というほどの長い長いパレードの列。パレードと共に移動して見学する必要はなく、目の前を通り過ぎるまでに1時間では足りません。なので、見学ポイントはパレードの通り道すべてで可能、場所取りはそれほど難しくありません。

老いも若きも男も女も、馬もベビーカーも小物までもが凝っている!

老いも若きも男も女も、馬もベビーカーも小物までもが凝っている!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

9時くらいになると、パレード出発地点である町の中心地レピュブリック広場がにぎやかになってきます。カメラを向けると、みんな喜んで写ってくれます。

9時半よりパレード開始。アルルや周辺から集まった町内会ごとにまとまってパレードします。限定された狭いエリア内で、これほどまでに衣装や髪型が異なるのかと、非常に興味深いです。

衣装は各自の年齢や職業を表します。未婚・既婚、子供、何なら赤ちゃんまでがアンティークなベビーカーに揺られています。カマルグ版カウボーイ「ガルディアン」もキマッています。(*)

*アルル近郊のカマルグ湿地帯では、古くから白いカマルグ馬の生産が盛ん。

老いも若きも男も女も、馬もベビーカーも小物までもが凝っている!

写真:小谷 雅緒

地図を見る

プロヴァンス太鼓がパレードに華を添える

プロヴァンス太鼓がパレードに華を添える

写真:小谷 雅緒

地図を見る

パレードには音楽も付き物。各団体には楽団もいて、写真はプロヴァンス特有の「プロヴァンス太鼓」です。両側に皮を張った胴の長い太鼓で、紐で肩や腕から吊るし、右手にもった小さなハンマーのような撥で叩きます。その際、左手には単純な構造の笛を持ち、これを吹きながら太鼓を叩くのです。

プロヴァンス太鼓がパレードに華を添える

写真:小谷 雅緒

地図を見る

当然、片手での演奏なので、複雑なリズムやメロディーを奏でることはできません。しかし、時々立ち止まって円陣を組んだり、フォーメーションを変えたりと、なんとも楽しげに演奏します。

主に男性が演奏を担当しますが、女性も少し見られます。

古代劇場でのイベントは続く

古代劇場でのイベントは続く

写真:小谷 雅緒

地図を見る

プロヴァンスの夏の日差しは非常に厳しく、昼近くまで続くパレードにずっと付き合っているのはたいへんです。衣装祭のこの日、イベント見学はもちろん、多くの観光施設や博物館が入場無料となります。イベントの合間にのぞくと良いでしょう。

おすすめは「アルラタン博物館」。意味は「アルル博物館」で、プロヴァンスの民俗文化が紹介されています。トイレをタダで借りられるだけでもありがたいですが、パレードで実際に見た衣装や髪型の詳細を知ることができます。

パレードが終わりに近づいたら、早めに古代劇場に行くことをおすすめします。パレード終了後は、ここで式典や各町会の紹介が行われます。また、17時からはフォークダンスなどの実演が行われます。タイミングを逃すと、座る場所が見つかりません。ただし、日差しがかなりきついので、イベントを最後まで見届けるのもキツイ!入退場は自由なので、自身でタイミングを見計らってください。

*古代劇場では「シャッポー、シャッポー」と麦わら帽子売りや、冷えたドリンク売りが現れます。あまりにも暑いので、とてもよく繁盛しています。

衣装祭攻略ポイント

アルルの人口は5.5万人、ホテルも多くはありません。チェーン店の大型ホテルは郊外にあり、自家用車でなければアクセスが大変ですので、町の中心部のホテルをおすすめします。

アルルにホテルを確保できなければ、近郊のまちからもバスや鉄道の便がありますが、重要なのは衣装祭が日曜日に開催されることです。日曜日の電車やバスのダイヤはぐっと少なくなり、日帰りで衣装祭に行く場合、事前にダイヤをチェックすることは必須です。

アルルは人気観光地ですが、駅を降りるとそのシンプルさに驚きます。コインロッカーもありませんので、荷物を持っている人は注意です。

また、アルルから最も近い大きな町アヴィニヨンはこの時期、アヴィニヨン年間最大のイベント「演劇祭」がはじまっていると、ホテルが満室&価格高騰するので、アヴィニヨン宿泊も注意しましょう。

祭前夜でも当日の夜でも1泊すれば、民俗衣装の人たちがふつうに町で食事をしていたり、歩いているところを見ることができます。パレード以上に親近感あふれる光景・・・!やはりアルルに泊まることがベストです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/07/03 訪問

- PR -

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ