水無月限定の箱庭空間!埼玉県・見沼の「染谷花しょうぶ園」

水無月限定の箱庭空間!埼玉県・見沼の「染谷花しょうぶ園」

更新日:2015/05/01 11:33

染谷花しょうぶ園は、かつては広大な沼であった「見沼たんぼ」と呼ばれる低湿地帯にあります。その特殊な土地の条件を活かし、昭和58年に開園されました。
8000平方メートルほどの谷間には、320種類以上の花しょうぶが色とりどりに咲き誇ります。
ゆっくりと歩いても小一時間ほどで見て回れる箱庭感もオススメです。

水無月(6月)の間だけ開かれる花園で、日本の梅雨ならではの風景を堪能してください。

香と琴の音による風雅なお出迎え

香と琴の音による風雅なお出迎え
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大宮駅から国際興業バスで20分。
染谷新道のバス停で降りてさらに15分ほど歩くと、かすかに琴の音が聞こえてきます。
その音に誘われるまま歩を進めましょう。
やがて染谷花しょうぶ園の看板と、木の質感を活かした洒落た塀が現れます。

園内に入って最初に迎えてくれるのは、焚き込めた香の香り。
花しょうぶには匂いはありません。
それを逆手にとり香を焚くとは、まさに和のおもてなしですね。

そして入り口付近には昭和風情豊かな茶店が。
花より団子、まずは見た目にも楽しい季節の和菓子やお抹茶で足を休めてから、園内をゆっくり散策しましょう。

有料で借りられる茶室「紫染庵」もあります。
こちらはお電話で予約してくださいね。

その数20000株!色とりどりの花しょうぶに染められた谷

その数20000株!色とりどりの花しょうぶに染められた谷
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入園して、茶店の前を過ぎたあたりに、この花しょうぶ園を一望できる東屋があります。
そこからの景色はまさに「花しょうぶに染められた谷」。
周りを高い樹木で囲まれていて、箱庭感も味わえます。

「染谷」という地名には、「染屋職人が住んでいたから」とか、「ある美しい娘を男たちが見染めたから」などという由来があります。
いずれはこの花しょうぶ園のおかげで、「梅雨時期には色とりどりの花しょうぶに染められる谷だから」というのが、染谷の由来になるかもしれません。

君の名は?320種類以上の花しょうぶ、その名前にも注目を!

君の名は?320種類以上の花しょうぶ、その名前にも注目を!
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染谷花しょうぶ園には、320種類以上の花しょうぶが植えられています。
新しい花の名は、その花を作り出した人たちが付けるとか。
どんな思いでその名を付けたのでしょう?
敷地の端には、花しょうぶの種類ごとにネームプレートがつけられている場所がありますので、ぜひチェックしてみてください。
「千鳥」(写真の白い花しょうぶです)、「日月」「清少納言」など、それぞれの花と名を見比べて、名付けた時の心情などを推し量ってみるのもまた一興ですよ。

東屋・木の橋・土の道、日本の良き風景

東屋・木の橋・土の道、日本の良き風景
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園内にある歩道や橋、東屋などは、天然の木や竹が主な素材。
コンクリートや鉄などは極力使わないことで、日本の良き風景を表現しています。
屋根付きの東屋が要所要所に造られているので、日差しの強い日でも、雨の日でも、ゆっくりと花を楽しむことができるのも嬉しいポイント。

道にはアスファルトは敷かれていません。
土の道です。
ネットやビニールシートを敷くなど、ぬかるみに対する配慮がされてはいますが、レインシューズやトレッキングシューズを履いていかれたほうがより安全かと思います。

梅雨の代表・紫陽花も共演

梅雨の代表・紫陽花も共演
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染谷花しょうぶ園では、花しょうぶだけではなく、紫陽花も楽しめます。
ガクアジサイやヤマアジサイ、西洋アジサイも含め、約200株の紫陽花が、花しょうぶと共に梅雨時の日本を演出してくれています。
紫陽花の茂る休憩スペースには紫陽花模様の陶製のテーブルと椅子、というのも粋な趣向。
他にも、小さな流れや草花、周囲の樹木など、名脇役さんたちにも目を配りつつ、のんびりと梅雨の庭園を散策してください。

きれいな花を愛でた後は、染谷花しょうぶ園の向かいの直売所で、きれいな花や新鮮な野菜をお土産にどうぞ♪

最後に

染谷花しょうぶ園の開園期間は、例年6月の一ヶ月のみです。
お出かけの際には、下記「MEMO」の「染谷花しょうぶ園 さいたま市の観光・国際交流情報 web S@i’s」でご確認ください。

時間がある方は、見沼たんぼの散策も併せてどうぞ。
運が良ければホタルにも出会えるかもしれませんよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/09−2015/06/09 訪問

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