写真:鮎川 キオラ
地図を見るその大きさから圧倒的な存在感の牛久大仏。天に向かって真っすぐに立つその姿は、晴れた日には都内からも見ることができるとか。全高120m、総重量4,000トン、青銅製の立像として世界最大の高さを誇りギネスブックにも登録されています。と言ってもその大きさは写真では分かりにくいですよね。手前に差し出している左手の平の幅は18m、奈良の大仏や鎌倉の大仏がこの手の平に乗ってしまう大きさなのです。驚きの大きさですね。
こちらの大仏は、鎌倉や奈良にある大仏に比べて青銅製ですが、石でできていると勘違いしてしまいそうなほど灰色です。それは、完成したのが1993年とまだ20年しか経過しない新しい大仏なためで、あと50年もすれば、あの独特の青緑色に変化していくそうですよ。大仏の胸元の3本のスリットが展望台となっています。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る展望台から下を見てみると、あらためて大仏の高さにビックリ。さっき歩いてきた参道がこんなに小さいのです。このような窓は四方にあるので、東西南北を見渡せます。晴れた日には、遠く富士山や東京スカイツリーも見ることができるそうです。
大仏の足元にはお花畑があり、これからの4月から5月にはポピーやかすみ草、矢車草が咲き乱れ、秋にはコスモスが満開になるそうです。色とりどりの花畑にすくっと立つ仏像は、ほのぼのしていていいものですよ。せっかくなので、花の開花時期に訪れてみてはいかがでしょうか。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る大仏様の胎内で展望や展示を楽しんだ後は、いよいよ写経体験。写経は、印刷技術がなかった時代に仏法を広めるために僧侶が修行のひとつとしてお経を書き写したことからはじまります。願いを込めて一文字一文字、丁寧に書くことで願いがかなうそうです。
こちらでは、音と光で神々しい非日常の雰囲気を演出してくれる写経専用ルームがあります。席について書き始めるとだんだんと照明が暗くなっていくのですが、背筋をのばして、心静かに心をこめて筆をすすめていると、心は「無」の状態。集中しているのであたりが暗くなったことに全く気が付きませんでした。墨汁の香りにも心癒され、写経を終える頃にはすーっと頭がすっきりします。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る写経は上手い、下手ではなく、心をこめて書けばよいのです。だって仏様と自分しか見ないのですから、自分をよく見せようなんて思わずに書きすすめるのがポイントになります。
でも、上手に書こうと、最初の一文字はなんだかとっても緊張します。写経は、薄くお経が印刷された写経用紙になぞり書きする形式なので、初めての方も思った以上に美しい文字に仕上がりますよ。小さな子供でもこの通りの出来栄え。書き終えた写経用紙は、専用の台に奉納します。
お寺での写経体験は、いつもの参拝とは一味違って何とも言えない心の安らぎと達成感が格別です。特に新しい生活がスタートしたこの時期は、やりたい事、やらなきゃいけない事が盛り沢山で気忙しく、心が落ち着かないもの。非日常の特別な空間で心をリセットしてみるなんて旅はいかがでしょうか。
【牛久大仏(正式名称:本山東本願寺)】
029-889-2931
茨城県牛久市久野町2083
3月から9月/9:30-17:00、土日祝は17:30まで
10月から2月/9:30-16:30
無休
拝観料:大仏胎内を含むセット 大人(中学生以上)800円、子供(4歳から)400円
※12月から3月は、大人700円となります。
※写経体験は、写経用紙代として1枚200円となります。
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(2024/3/29更新)
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