科学的に検証された森林浴効果!赤城山西麓・赤城自然園

科学的に検証された森林浴効果!赤城山西麓・赤城自然園

更新日:2015/04/30 15:02

群馬県赤城山西麓に約120ヘクタールの広さをもつ赤城自然園は、「豊かな自然を次世代に引き継ぐ」というコンセプトを基にクレディセゾンが運営し、IBMや出光、NTTデータ、CTC、野村證券など、31社が環境保全活動をサポートしている森林公園です。

森林浴は、リラクゼーション効果や免疫機能の改善など予防医学的効果があります。赤城自然園は、生理心理実験により科学的に検証された森林セラピー基地に認定されています。

赤城自然園のコンセプトは、豊かな自然を次世代に引き継ぐ!お花畑と赤城山の大自然が待っています

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園内は、シャクナゲや、ミツバツツジが迎える「セゾンガーデン」、アカマツ広場や、樹上小屋などの「四季の森」、野草の原っぱや、昆虫広場、ミズスマシの池などの自然生態園の3つのエリアがあります。それぞれを結ぶ遊歩道にはウッドチップが引き詰められ、やわらかな感触で歩くことができます。

自然を生かした散策路は傾斜が緩やかなため、車いすやベビーカーでも楽しむことができます。また、休息広場での食事は自由ですがレストランなどの飲食施設はありません。園内は禁煙、禁酒。植物、昆虫の採取は禁じられています。

やさしく迎えられて歩く森林はとても気持ちが良く、満ち足りた気持ちになります。森林の空気を浴びると脳がα波を発生させリラックス感を与えると言われています。また、最近の研究では、ガン細胞を防ぐNK(ナチュラルキラー)細胞が増える効果が実証されています。

赤城自然園の開園日は、春の4月〜6月、夏の7月〜8月、初秋の9月〜10月、晩秋の10月〜11月と毎年開催日が変わります。詳しくは、赤城自然園のホームページをご覧になってください。

シャクナゲやミツバツツジ、水仙などの四季折々の花が迎えてくれる!セゾンガーデン

シャクナゲやミツバツツジ、水仙などの四季折々の花が迎えてくれる!セゾンガーデン
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総合案内所から落葉広葉樹林を抜けると滝や池、モクレンやシャクナゲ、ミツバツツジ、水仙やムスカリなどの花が咲く庭園風のシャクナゲ園に着きます。池には、ヤマアカガエルの卵と孵化したばかりのオタマジャクシが泳いでいます。池の上流にある滝の周辺では、モリアオガエルがコロコロと鳴いていて心を和ませてくれます。

目を樹木に向けると、花先が白く全体が紫色の大きな花のモクレンが華麗に咲いています。その隣では、鮮やかな明るい紫色のミツバツツジが咲き、シャクナゲが大きく花を膨らませています。

足元には、トランペットのような不思議な黄色い花のペチコートスイセン、紫の小さな花の塊のムスカリやスイセン、プチムラなど様々な花が咲き競っています。

「花の名前は苦手」と言う方でも、赤城自然園は心配いりません。入園時に季節ごとに見られる植物が掲載されている「園内案内図」と、園内で見られる植物のプリントを渡してくれます。また、要所ごとに植物の名前のプレートも設置されています。

野草の原っぱや、昆虫広場、ミズスマシの池の自然生態園、森の空気を体一杯に浴びよう!!

野草の原っぱや、昆虫広場、ミズスマシの池の自然生態園、森の空気を体一杯に浴びよう!!
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セゾンガーデンから四季の森を抜けて、ナナフシの橋を渡ると、それまで、花に囲まれた風景から一変し、赤城山麓の自然の姿に変わります。自然生態圏では、森林の中をコナラ林、昆虫広場、ミズスマシの池、カタクリ林と続きます。

コナラ林を抜けた昆虫広場では、小さな紫色の花が釣鐘のように垂れ下がったハシリドコロが咲いています。この小さな姿からは想像できませんが強毒の植物です。誤食すると嘔吐や昏睡などの中毒症状を発症します。

ミズスマシの池では、ツクシのように顔を出したヤブレガサが見えます。葉の形が破れた傘のような形から不名誉な名前を付けられたようですが、こちらは、食用で風味豊かな山菜です。天ぷらやお浸しで美味しくいただけます。

その隣に根本から濃い紫色の花を咲かせたウスバサイシンを発見しました。この植物は薬用で咳を抑え、痰を除く小青竜湯や麻黄附子細辛湯などの漢方処方に利用されます。

カタクリ林では、カタクリの群生が見られ、クサボケやエンレイソウ、シラネアオイ、ヤマシャクヤクなど、多くの野草が見られます。

森林浴はマイナスイオンとフィトンチッドが免疫力を高めます!!

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人間を始めとする動物は自ら動くことができるので、自分が必要となる栄養素を作ることができません。それに対して、植物は自ら動くことができないため、自身の体で必要とする栄養素を作ることができます。

森林浴の効果の源は、森の香りの成分フィトンチッドとマイナスイオンです。フィトンチッドは樹木林が発する香りの成分で、揮発性が高く抗菌、消臭、防虫などに効果がありますが、このフィトンチッドの作用が爽やかさを感じ免疫力を高めます。

また、マイナスイオンは、血液の浄化作用や、組織の蔵活作用、抵抗力の増進作用、自律神経の調整作用に効果があります。

植物の緑や、優しい日差し、鳥の鳴き声、小川のせせらぎなどの相乗効果がNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化すると言われています。森林浴の科学的効果はまだ開発途上ですが、森の中を歩くと爽やかな気持ちになるのは実感できます。

森林浴の締めは温泉浴!かつての城山に立つ「ばんどうの湯」

森林浴の締めは温泉浴!かつての城山に立つ「ばんどうの湯」
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赤城自然園から国道17号に向かって約10キロメートル、利根川沿いの小高い丘に戦国時代に築かれた箱田城の城跡があります。その隣にあるのが日帰り温泉「ばんどうの湯」。「ばんどうの湯」のお風呂は、彩雲(あやぐも)と春風(はるかぜ)の2つがあり、眺望が異なるため、週替わりで男女が入れ替わります。

それぞれのお風呂には、サウナ付きの内風呂と打たせ湯付きの露天風呂があり、眼下には清らかな流れの利根川や、前橋、渋川の街並み、遠くには榛名山や秩父連山が一望できます。

温泉は、薬用効果が高い、黄緑色の透明な塩化物泉。泉質は、ナトリュウム、カルシュウム・塩化物温泉(弱アルカリ性、低張性高温泉)。効用は、神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、冷え性、病後回復、健康増進、切り傷、火傷、慢性皮膚炎、虚弱体質、慢性主婦病など。

入浴は気分をリラックスさせ、体内の鬱血した血液の流れを良くし、疲労回復し、副交感神経を刺激し、血液粘度を薄くする効果があります。森林を歩いた疲れを温泉で癒し、森林浴の効果をさらにアップさせましょう。

赤城自然園ではこのほかに、数々の自然と触れ合えるプログラムがあります

赤城自然園の楽しみは散策の他に自然と触れ合える各種の「森のオフスクール」が開催されています。

散策プログラムとして、無料の「森林セラピー講座」や「園内ガイドツアー」、五感を研ぎ澄まし夜の森を散策する「ナイトハイク」、体験プログラムとして、樹の実や枝を使った「てづくり工房」、炭焼き小屋で炭俵づくりを体験できる「炭俵づくり」があります。また、写真家による「撮影教室」や四季の移り変わりを切取った写真を募集する「フォトコンテスト」も開催されています。

赤城自然園は、年間パスポートやセゾンカード、UCカード提示で入園料が割引になるなどの特典があります。各種のプログラムと共に、ホームページで確認してください。

森林を、見て、聞いて、触れ合い、四季を全身で感じることができる自然園。それが赤城自然園です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/18 訪問

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