京都・雲龍院の紅葉が美術品のよう…。窓からの眺めが美しい紅葉スポット

京都・雲龍院の紅葉が美術品のよう…。窓からの眺めが美しい紅葉スポット

更新日:2017/10/05 13:41

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
今年の紅葉はどこがおすすめ?毎年10月になると話題にのぼる京都の紅葉情報。中には有名どころはほとんど訪れて、今年はどこに行けばいいのか困る方も。そんな京都ツウの方は、今年の京都の紅葉はテーマを決めて訪れてみてはいかがでしょうか。今回ご提案するのは窓越しに眺める紅葉。是非あなただけの特等席を探してみてください。上手くタイミングがあえば、誰もいない写真を撮ることも可能です。

泉涌寺 雲龍院 蓮華の間・色紙の窓(色紙の景色)

泉涌寺 雲龍院 蓮華の間・色紙の窓(色紙の景色)

写真:東郷 カオル

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京都の紅葉で有名な東福寺。雲龍院はその東福寺のすぐ近くにある泉涌寺の別院で、宗派は真言宗。紅葉の時期、東福寺は大変な混雑ですが、ここはうそのように静かな穴場。流石に11月後半の三連休の時には賑わいますが、それ以外の平日なら時間によってはかなり静かに過ごすことができる超おすすめスポットです。

雲龍院では紅葉もさることながら、是非見ていただきたいのが蓮華の間の“色紙の窓(色紙の景色)”。赤い毛氈の向こうに4つの窓(色紙の窓)があり、それぞれ、椿、灯籠、楓、松が4幅の掛け物のように景色を切り取っています。撮影は紅葉がちょうどピークの頃ですが、曜日や時間をうまくずらすと人のいない素晴らしい写真が撮影できますので、是非チャレンジしてみてください。

実はこのお寺、NHKドキュメンタリー「京都人の密かな愉しみ(縁結び編)」のロケ地で、ドラマに出てきた台所の大黒様がいらっしゃるのです。こちらも要チェックです。

【御寺泉涌寺 別院 雲龍院 基本情報】
住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
電話:075-541-3916

建仁寺・潮音庭

建仁寺・潮音庭

写真:東郷 カオル

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京都市中心部の紅葉は、ちょうど11月後半の連休頃に見ごろを迎える場所が多数。遅い紅葉で有名なのは下鴨神社ですが、隠れたおすすめはこちらの建仁寺本坊の中庭・潮音庭。建仁寺は祇園花見小路の突き当りという、観光客にとっては最高の立地。しかも知らない人は建仁寺に行っても双龍図だけ見て帰ってしまうので、この庭は紅葉の時期もさほど混雑もしません。

庭は枯山水で北山安夫氏の作庭。四方どこから見ても美しいお庭。一角にはガラスケースに入った風神雷神図を見ることができます。
潮音庭の紅葉はだいたい12月の上旬。参考までに写真は2014年12月8日です。

【建仁寺 基本情報】
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町

源光庵の悟りの窓と迷いの窓からの紅葉

源光庵の悟りの窓と迷いの窓からの紅葉

写真:東郷 カオル

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こちらは2014年にJR東海の「そうだ京都、いこう。」のCMとなり大混雑した鷹峯の源光庵。おりしも2015年は琳派の祖・本阿弥光悦が家康からここ鷹峯を拝領して400年という節目の年。鷹峯はあと数年は混雑が続きそうな予感です。数年経って人々がCMを忘れた頃に行かれると比較的混雑していないかもしれませんね。
丸い窓は悟りの窓。四角い窓は迷いの窓。禅の精神を表しています。ここは紅葉の時期は言うまでもなくおすすめですが、青もみじの季節も非常に美しく、静かな時間を過ごすにはもってこいのスポットです。

近隣には同じく紅葉の美しい光悦寺、常照寺があり、あまり歩かずに紅葉散歩ができるおすすめエリアです。


【基本情報】
住所:北区鷹峯北鷹峯町47
電話:075-492-1858

京の粋!額縁の景色

京都には窓をうまく利用してまるで絵のように美しく見せる庭が多数。ここでご紹介した以外でもまだまだ沢山素敵な額縁紅葉がありますので、何度も京都の紅葉を楽しまれている京都ツウの方も、テーマを決めて紅葉の京都を旅してみるのもおすすめです。
額縁紅葉というテーマはその一つに過ぎませんので、是非あなただけのテーマで旅をしてみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/27−2014/12/08 訪問

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