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北政所の兄が立藩。岡山に残る凛とした陣屋町〜足守〜
岡山市街から北西へ10キロほど。山と清らかな川に抱かれた足守という小さな町があります。ルーツは豊臣秀吉の正室・北政所の兄にあたる木下家定。家定は関ヶ原…
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下関が誇る現代建築の魅力〜唐戸市場・海峡ゆめタワー〜
明治期より発展してきた下関には、明治期から大正期にかけて建てられたいくつかの魅力的な近代建築があります。これらからは日本が西洋を模しながら建築技術を磨…
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関門海峡を隔てて伝える戦と信仰の歴史〜下関・門司〜
狭いながらも本州と九州を分けて隔てる関門海峡は古くより海上交通の要衝です。それは商業の面においても、戦争の面においても言えることでした。元暦2(118…
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山口の瀟洒な要港の町で近代建築探訪を愉しむ〜下関〜
関門海峡に臨む本州最西端の都市、下関。戦前戦後の関門トンネル開通まで本州と九州を結び、現在も本州とアジアを結ぶ“西の玄関口”としての機能を果たしてきた…
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全国で手本にされた岡山藩主仁政の証〜備前市・旧閑谷学校〜
武断政治から文治政治への過渡期にあたる江戸初期、好学と仁政で知られる「三名君」と呼ばれる人物がいました。会津藩の基礎を築き幕政でも辣腕を振るった保科正…
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山陰唯一の現存天守は水に恵まれた過剰防衛の大城郭〜松江城〜
慶長5(1600)年、関ヶ原の功績により出雲隠岐24万石を拝領した堀尾吉晴は宍道湖沿岸に城地を考え、平地があり水運にも恵まれた松江に築くことに決めまし…
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倉敷で見る“日本の塩田王”の粋〜野ア家塩業歴史館〜
江戸時代末期の頃、岡山県倉敷市の南の味野浜で塩田開発を行い、1代で日本の塩田王になった野ア武左衛門という人物がいました。彼の邸宅がJR児島駅から北西に…
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デザイン光る大正ロマンの名建築〜山口市・山口県政資料館〜
現在、山口県政資料館と呼ばれている建物は、山口県旧県庁舎と山口県旧県会議事堂からなります。完成は大正5(1916)年。大正期の建築技術の粋を集めた重要…
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山口の県都に文化の薫り高き中世都市“西の京”の面影を見る
百済王の血を引いているとされる大内氏は、上陸した防府で台頭し、周防国の政庁を背景にして興隆しました。そして、周防国と長門国の守護に任ぜられ、拠点を山口…
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錦帯橋・岩国城だけじゃない。魅力ある周防の城下町〜岩国〜
長州の大大名・毛利家を支えた「両川」と呼ばれる吉川家と小早川家の2家。岩国はこのうちの吉川家が移封され、吉川氏岩国藩が明治維新まで存続した地です。さて…
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日本の海上戦力と生きてきた異彩を放つ港町〜広島・呉〜
呉の街が造られたのは明治期。山口県から和歌山県、そして九州の福岡県から宮崎県が囲む瀬戸内海・太平洋側、四国全域を第2海軍区とした呉鎮守府が置かれたのが…
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製塩で栄え、町人文化に彩られた風雅の町〜広島・竹原〜
竹が繁茂していたことからその名が付いた竹原は、“安芸の小京都”と呼ばれる場所です。本通りを中心に130余棟の古い建物が残り、重要伝統的建造物群保存地区…
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自然の力を味方に付けた町で歴史探訪〜備中高梁〜
岡山県の山間。倉敷より岡山三大河川の一つ・高梁川を中流域まで遡ると現れる清々しい城下町が高梁です。かつては松山と呼ばれ、この古名が現在も城下を見下ろす…
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砂丘、民芸、建築…自然と人の手による美しさ〜鳥取市〜
日本海に注ぐ千代(せんだい)川の河口付近に発達した鳥取。地名は、千代川の沼沢地で水鳥の捕獲に従事していた鳥取部の集落があったことに由来します。中心市街…
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出雲と松江に挟まれた小さな町の宿駅本陣〜八雲本陣〜
宍道湖の南岸に位置する宍道町(現、松江市宍道町)は海上交通によって栄えた宿場町です。出雲国一国を治めた松江藩の歴代藩主が国内巡視や出雲大社の参詣、鷹狩…
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須恵器のルーツ、日本最古級陶器「備前焼」を知る〜備前市〜
日本六古窯、あなたは全て言えますか。瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前。これが六古窯です。そして、古代に焼かれていた須恵器がルーツと言われ、この中で最…